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モバイルメッセンジャー「ライン」、加入者が全世界3億人突破

モバイルメッセンジャー「ライン」、加入者が全世界3億人突破

Posted November. 26, 2013 03:33,   

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「始めた当初は、加入者の100万人突破が目標でしたが、グローバル加入者が3億人を超えました。我々は歴史を作り続けています」(マスダ・ジュン、ライン(株)戦略マーケティング取締役)

ネイバーのモバイルメッセンジャーアプリ(応用プログラム)「ライン」は25日で、加入者が全世界で3億人を突破した。11年6月23日のサービス開始から2年5ヵ月という記録であり、韓国内企業のモバイルサービスが億台のグローバルユーザーを確保したのは、ラインが初めてだ。世界でも、3億人以上の加入者を抱えているモバイルメッセンジャーは、中国のウィチャット(4億7000万人)、米国の「ワッツアップ」(3億5000万人)だけだ。

ネイバーは同日、日本東京のライン事業総括子会社のライン(株)で、韓日両国のメディアを招き、加入者3億人突破の記念行事を行った。

ネイバーがラインを披露したときは、すでに、カカオトークが韓国国内モバイルメッセンジャー市場を先取りしている状態だった。ネイバーは、日本を拠点にグローバル市場に挑戦した。ラインは、社内のデザイナーらが考案したユニークで愛らしいキャラクターを中心に、多様なデザインの「ステッカー」を提供し、日本を始め、東南アジア地域の若年ユーザーらから大きな反響を得た。その後ラインは、フェイスブックのように、知人と日常を共有できる「タイムライン」機能を追加し、カメラやゲーム機能などを加え、ユーザーを大幅に増やした。

記念式典に出席したラインの森川亮代表は、「ラインは現在、230国あまりで利用されるグローバルプラットホームになった」とし、「特に、3億人のユーザーのうち、約5000万人が日本人ユーザーであり、日本の若者の間では、すでに、ラインが『国民的メッセンジャー』となっている」と語った。

これまで、60ヵ国のアプリ市場でトップについたことのあるラインは、特にタイやインドネシア、台湾、インドなど、アジア地域で人気が高い。ネイバー側は、「インドでは現地語に対応しており、地元の有名人を活用した限定版のステッカーを提供し、進出から3ヵ月間でユーザーが1000万人を超えている」とし、「スペインやメキシコなど、スペイン語圏の地域でも、ユーザーが増え続けている」と伝えた。ネイバーは、ラインを通じて、第3四半期(7〜9月)に約1654億ウォンの売上げを上げた。ネイバーの関係者は、「ラインの発売後、1億人の加入者を確保するのに1年7ヵ月がかかったが、その後、1億人から2億人までは6ヵ月、2億人から3億人の突破までは4ヵ月しかかからなかった」とし、「14年までに、加入者5億人の突破が目標だ」と語った。

行事の直後に行われた記者懇談会には、10年以上もメディアに姿を現さなかったネイバーの李海珍(イ・へジン)議長も出席し、ラインへの期待を表した。李議長は、「6年間近く、日本市場への攻略のため努力してきたが、ラインを通じて、日本を超えたグローバルな戦いをしており、夢のような気がする」と話した。

李議長は最近、公正取引委員会によるネイバー調査についての考えも明らかにした。「多くの人たちが、ネイバーは最初からトップで、力があったと思っているが、1999年に初めて事業を開始した時の最強者はヤフーコリアだった」とし、「グローバル検索エンジンを巡るしのぎを削る競争で、企業と企業との戦いで(トップに)ついた現状の中、少なくとも(国内企業への)逆差別があってはならないと思う」と話した。

李議長はまた、自分について、「皇帝経営」や「引きこもり型経営者」という言葉が出回っていることに関して、「これまで、日本向け事業にまい進してきたが、5、6年間成果がなく、前面に出ることができなかった」とし、「今後はラインを基にうまく育成し、これからは多く出るようにしたい」と付け加えた。