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日本、原爆7000発分のプルトニウム処理に苦慮

日本、原爆7000発分のプルトニウム処理に苦慮

Posted June. 26, 2013 03:16,   

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日本が長崎級の原子爆弾を5000〜7000発製造できるプルトニウム44.3トンを国内外に保有していることが明らかになった。さらに、青森県六ヵ所村の使用済み核燃料の再処理工場を稼動すれば、工場稼動年数の40年間、毎年8トンのプルトニウムを抽出し、計320トンのプルトニウムをさらに保有することになる。これは長崎級の原爆を5万発製造できる量だ。こうした中、プルトニウムを燃料として再利用するという日本の原発政策は進展がなく、何の対策もなくプルトニウムだけが増えている。

25日、朝日新聞などによると、日本は本来、再利用燃料として抽出したプルトニウムを独自開発中のもんじゅ高速増殖炉でほぼ消費する計画だった。しかし、この高速増殖炉は1991年に完工した後、技術的な欠陥で20年以上稼動できずにいる。一般の原発で使用済み燃料を再処理したプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)を燃料として消費できるプルサーマル(Plu−thermal)発電を採用した原発4機も東日本大地震の後、すべて稼動を停止した。

このため、プルトニウムが国内外に44.3トンもあるが、日本政府はプルトニウムを抽出する六ヵ所村の再処理工場まで稼動させる考えだ。各原発の使用済み核燃料の貯蔵余力が底をついているうえ、青森県が六ヵ所村の使用済み核燃料を各原発に返却すると言い出したためだ。

毎日新聞は同日、昨年9月、野田佳彦政権(当時)が米エネルギー省のポネマン副長官に、「プルサーマル発電」の再開をひそかに約束していたことが分かったと報じた。米国側が軍事転用可能なプルトニウムの量を減らすよう強く迫ったためで、プルサーマル発電を16〜18機に拡大し、米国から承認された核燃料再処理の権限を維持しようとしたのだ。

これと関連して、関西電力は早ければ27日、フランスから委託生産したMOXが持ち込まれる。海外からのMOXの輸送は、2011年3月の福島原発事故後初めてで、これを保管してきたフランスが早期輸送を要請したことによる。関西電力は、船で輸送されたMOXを福井県の高浜原発で使用するために、来月初めにも政府に再稼働を申請する考えだ。プルサーマル発電を採用した高浜原発3号機は、昨年2月に定期検査を理由に稼動を停止した。

しかし、原発がある地方自治体は強く反発している。MOXを使えば普通の核廃棄物よりも強い放射能を持つ廃棄物が出るためだ。

朝日新聞は、「日本のプルトニウム保有量は核兵器非保有国としては異例の多さだ」とし、「これ以上保有量が増えれば、国際社会の批判は避けられない」と指摘した。