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「靖国参拝は米アーリントン墓地同様」 安倍首相が米誌質問に答弁

「靖国参拝は米アーリントン墓地同様」 安倍首相が米誌質問に答弁

Posted May. 21, 2013 04:14,   

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日本の安倍晋三首相が靖国神社を米国のアーリントン国立墓地を引き合いに出し、今後も参拝すると述べた。

米国の国際政治経済ジャーナル「フォーリン・アフェアーズ」の最新号によると、安倍首相は靖国神社参拝に関する質問に、「米国の国民が戦死者に敬意を示す場所であるアーリントン国立墓地を考えてみてください」と述べた。

そして、「米大統領もそちら(アーリントン墓地)に行き、私も日本首相として参拝した」とし、「(米国の南北戦争当時の)南軍の兵士が眠っているからといってアーリントン墓地を参拝することが奴隷制度を肯定することではなく、ジョージタウン大学のケビン・ドーク教授もそう解釈した」と強調した。

安倍首相は、「靖国神社にA級戦犯が合祀された後、中国と韓国は数年間参拝について特に抗議しなかったが、突然反対し出した」とし、「私は今後参拝しないとは言わない」と述べた。

このような安倍首相の主張は理屈に合わない指摘されている。アーリントン国立墓地と違って靖国神社は国際社会が判定したA級戦犯を合祀している。首相の参拝は過去の侵略戦争に対して国家が免罪符を与えるとともに戦後の国際秩序を否定する行為だ。

特に、靖国神社は私的な宗教施設であり、首相の参拝は政教分離を規定した日本国憲法第20条にも反する。ソウル大学の朴迵熙(パク・チョルヒ)教授は、「靖国神社の近くに日本政府が無名兵士の魂を祀るために運営する『千鳥ケ淵戦没者墓苑』がある。英語の名前も宗教色のない『national cemetery(国立墓地)』だ。米大統領のようにするならここを参拝すればいい」と指摘した。

韓国と中国が首相の靖国神社参拝を後になって抗議したという主張も事実関係をごまかしている。靖国神社にA級戦犯14人が合祀されたのは1978年で、その後数人の首相が私的に参拝したが、公式に参拝したのは1985年だ。中曽根康弘首相(当時)が「戦後総決算」を掲げて閣僚を大挙伴って参拝したのだ。

安倍首相は議論を呼んだ「侵略定義」についても主張を曲げなかった。安倍首相は、「私は一度も日本が侵略しなかったとは言っていない」としながらも、「しかし侵略についてどれだけしっかり定義するかは私が関与する問題ではなく、歴史学者がすべきことだ」と論点を避けた。

「慰安婦は必要だった」と発言して波紋を呼んだ日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は19日、慰安婦動員の強制性を否定した。同日、ある民放の番組に出演した橋下氏は、従軍慰安婦について、「暴行、脅迫、拉致を国を挙げてやり、嫌がる女性に無理やりやらせた『性奴隷』と言われている。それは違う」と主張した。「慰安婦が当時必要だった」という発言に対しては、「当時の軍は必要としていたということだ」と主語を換えた。

相次ぐ歴史歪曲発言にもかかわらず、安倍政権の人気は高い。19日に朝日新聞が発表した世論調査で、安倍内閣の支持率は65%で先月よりも5ポイント上昇した。ただ、橋下代表の発言に対しては75%が問題があると答えた。支持政党の順位でも、日本維新の会は今年に入って初めて民主党に抜かれた。読売新聞は「身内に後ろから鉄砲で撃たれたようなものだ」という日本維新の会の議員の不満を伝えた。