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楽器から遊覧船まで…北朝鮮軍は万能工場

楽器から遊覧船まで…北朝鮮軍は万能工場

Posted March. 26, 2013 03:02,   

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北朝鮮軍が楽器から遊覧船にいたるまで各種品物を直接製造して自給していることが明らかになった。北朝鮮労働党機関紙の労働新聞は25日付で、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が人民軍が建造している「食堂船」の大同江(テドンガン)号を視察し、「現代的な食堂船で平壌(ピョンヤン)がさらに美しくなるだろう」と話したと報じた。

同紙によると、排水量820トンの大同江号は食堂と宴会場を備えた2階建てで最大で300人まで乗れる。また金正恩は、アコーデオンとピアノをはじめ、チャンゴ(杖鼓)など軍部隊が作る楽器も視察したと、同紙は伝えた。

北朝鮮軍大尉出身で自由北韓放送代表のキム・ソンミン氏は、「300あまりの軍需工場を運営している北朝鮮軍は、すべての品物の自前生産が可能だが、民間工場より製品の質も良いので住民たちも軍需工場の製品を好んでいる」と話した。楽器は23号軍需工場で、帽子は105号工場でという形で生産されているという。韓国政府当局者は、「先軍政治の特性上、民間より軍部隊の方が物資の確保が容易だからだ」と伝えた。

軍部隊は、食材を独自で調達しているため困難もあるという。北朝鮮は1986年から故金正日(キム・ジョンイル)総書記の指示でコメと燃料を除いたすべての副食を各部隊が自給自足している。このため、金正恩は今月7日、延坪(ヨンピョン)島を向かい合っている最前線の長在(チャンジェ)島の防御部隊を訪問したとき、「海風に良く絶える果樹を飢えれば軍人たちと軍事の家族に果物を食べさせることができる」と指示した。24日、特殊部隊の第1973部隊を訪問したときも「今年の大豆耕作は大豊作を実現しなければならない」と話したという。

同紙は金正恩が同日、1501部隊を訪問し、戦闘技術と機材を視察した後、「戦う準備に必要な現代的な機材(器物や道具)を作った」と褒め称え、3日目の軍部隊への現地指導を続けたと報じた。



shcho@donga.com