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[社説]女性大統領、朴槿恵時代

Posted February. 25, 2013 04:21,   

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今後5年間、大韓民国を率いる第18代大統領、朴槿恵(パク・クンヘ)時代の幕が上がった。朴大統領は韓国が輩出した初の女性大統領であり、国民と世界の期待と関心が格別だ。それだけ朴大統領の肩の荷も重いだろう。朴大統領は、「国民が幸せな時代」を築くと約束した。父親の朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領が果たせなかった夢を自分の手で成し遂げるという誓いでもある。朴大統領の夢がまさに5000万の国民の夢だ。

68年前、日本による植民支配から解放された貧しく小さな新生独立国が、建国と戦争、産業化と民主化を経て今日に至るまでの過程は険しいいばらの道だった。国民はあらゆる逆境と苦痛を克服し、世界が認める成功神話を作り出した。世界最貧国から10位圏の経済大国にはい上がり、世界で7番目に1人当たりの国民所得が2万ドルを超え、人口が5000万人以上である「20—50クラブ」に入った。民主主義の水準も日に日に高まっている。大統領から国民まで構成員すべてが一致協力して努力した結果だ。朴大統領はこの基盤の上で5年間の任期を始める。

しかし、朴大統領が直面した国内外の状況は容易くない。何よりも韓半島をめぐる安全保障の環境が急速に展開している。北朝鮮は3度目の核実験の成功で事実上、核保有国の隊列に入った。「ならず者」国家が保有した核兵器は、韓国人の生命と世界平和を脅かす。朴大統領が南北間の信頼構築を前提に構想した北朝鮮政策である「韓半島信頼プロセス」は始動する前に座礁の危機を迎えた。弱り目に祟り目で中国と日本の領土問題をめぐる周辺国の外交問題も起こっている。

世界的な経済危機と景気低迷は、その終わりを見通すことができない。国内的には経済成長率が3%を下回る低成長の局面が続いているうえ、社会経済の格差も深刻だ。にもかかわらず、新政府にかける国民の期待はいつになく大きい。国民は朴大統領が経済成長のエンジンを再び力強くふかし、良質の雇用を多く生み出し、大統領選挙で約束したとおり市場の不公正を是正しながら福祉も充実させることを願っている。成長と福祉は一度に得ることが容易でない2頭の兎だ。国家負債と財政がこれ以上悪化することも防がなければならない。

安全保障と経済の危機は程度の差にすぎず、どの政府の時代にもあった。重要なことは危機に対する国家指導者のリーダーシップと国民の姿勢だ。安保であれ経済であれ、大統領が正しく方向を設定して国民の理解と共感を引き出せば、どんな困難も克服することができる。今年は休戦協定60年であるうえ、韓米同盟締結60周年だ。平和は国民が願えばタダで与えられるものではない。平和を守るには、国防力を育て、韓米同盟をさらに堅固にしなければならない。突然訪れるかもしれない統一への備えも疎かにしてはならない。

大統領選挙で52対48に分かれた世論をそのまま放置しては、国民統合も危機克服も成し遂げることはできない。国民大統合は時代の課題であり、朴大統領が繰り返し明らかにした約束だった。朴大統領は批判の声にも聞く耳を持ち、疎通する包容のリーダーシップ、人事による公正のリーダーシップ、対話と妥協の政治力を発揮する共存のリーダーシップを期待する。