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無窮花大勲章と側近恩赦、任期末の李大統領の2つの悩み

無窮花大勲章と側近恩赦、任期末の李大統領の2つの悩み

Posted January. 11, 2013 06:17,   

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「自分で決めるべきか、それとも朴槿恵(パク・クンヘ)政府に決めてもらうべきか」

大統領府の関係者が10日、李明博(イ・ミョンバ)大統領に対する無窮花大勲章の授与の時期と方式をめぐって打ち明けた悩みだ。無窮花大勲章は、叙勲法によって現職大統領とその配偶者、友好国の前・現職首脳や配偶者に授与される大韓民国の最高勲章だ。慣例では大統領は就任と同時に受けてきた。そのほかの勲章と同様、閣議を経て大統領が最終決定する。

しかし、故盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領は当選直後、「任期5年間の功績に対して国民から受けるという意味で退任時がいい」と授与を先送りし、退任直前の2008年1月に勲章が授与された。李大統領も同様の理由で授与を延ばした。李大統領は、就任前後に周囲の参謀に、「今は世界的な経済危機が迫っている。のんびりと勲章を受けることができるか」と述べたという。

問題は、李大統領の支持率がそれほど高くない状況下で、退任直前に自ら無窮花大勲章の授与を決定すれば、世論が好意的でない可能性があるという点だ。

実際、盧前大統領が2008年1月に閣議を開き、自身と権良淑(クォン・ヤンスク)夫人への勲章授与を決めると、セヌリ党の前身であるハンナラ党が論評で、「身内宴会か」と皮肉った。特に、無窮花大勲章は大韓民国の最高勲章にふさわしく主な材質が金、銀で、紫水晶、ルビーなどの宝石も使われている。製作費は約2000万ウォンだ。景気低迷のため、世論が敏感に反応するかもしれない。そのうえ、大統領府が来月に特別恩赦を推進すると伝えられたことを受けて与野党が揃って李大統領を批判していることも、大統領府の悩みを深めている。

このため、大統領府の一部では、朴槿恵政府初期に授与式を行う案を検討している。叙勲法上、無窮花大勲章は現職大統領に与えるものであるため、授与対象を「現職大統領李明博」にしておき、授与の時期だけを次期政権にずらすというアイディアだ。しかし、「無窮花大勲章の授与のために前例にない『策』を講じていると、逆風にあう恐れがある」と反対論もある。

大統領府の別の関係者は、「世界的な経済危機の克服とグリーン成長アジェンダの主導などが大統領の任期中の成果となる勲章授与になるよう時期と方式を考えたい」と話した。李大統領は、ビジネス外交の次元で、アラブ首長国連邦のハリーファ・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン大統領やペルーのアラン・ガルシア前大統領らに無窮花大勲章を授与した。



ddr@donga.com