Go to contents

「金正恩の男」崔竜海が降格

Posted December. 17, 2012 04:52,   

한국어

昨年12月17日の金正日(キム・ジョンイル)総書記の死去で金正恩(キム・ジョンウン)体制になってから1年の間に、北朝鮮の党・軍・政府の要職のうち少なくとも3分の1が交代していることが確認された。

東亜(トンア)日報が、北朝鮮当局の公式発表や報道機関の報道、韓国情報当局が把握した内容を総合的に分析した結果、党・軍・政府の要職195のうち60(30.8%)のポストで交代(新設・追加含む)があったと集計された。ある専門家は16日、「北朝鮮が公開していない内容や韓国当局が把握していない部分が相当数あることを考慮すれば、要職のうち半分ほどが交代されている可能性がある」と説明した。

分析対象は、統一部の「北朝鮮権力機構図」と「北朝鮮主要機関・団体人名録」をもとに、△労働党では第1書記、政治局候補委員以上、中央軍事委委員以上、書記、専門部署長、道党責任書記、△軍部では最高司令官や国防委員以上、総政治局、総参謀部、人民武力部、国家安全保衛部、人民保安部の副責任者以上、△国家機関(政府)では最高人民会議常任委員長と副委員長、最高人民会議議長と副議長、専門委員長、内閣長官級以上、道人民委員長に定めた。

分野別に見ると、最大の変化が起こったのは軍だった。30の要職のうち13(43.3%)のポストで交代があった。首脳部である最高司令官(金正日→金正恩)、総政治局長(空席→崔竜海)、総参謀長(李英鎬→玄永哲)、人民武力部長(金永春→金正覚→金格植)がすべて入れ替わり、1年間安定しなかった。最近、ソン・チョルジュが総政治局組織副局長に、ノ・グァンチョルが総参謀部副総参謀長に任命されたことも新たに確認された。さらに、一線の軍団長6人が交代になり、鄭明道(チョン・ミョンド)海軍司令官も交代説が流れている。

さらに、16日に平壌(ピョンヤン)体育館で開かれた金正日総書記の1周忌中央追悼大会で、金正恩体制で最高実力者とされる崔竜海(チェ・リョンヘ)が次帥から大将に降格された事実が確認された。一方、権力中枢から締め出されたと見られていた玄哲海(ヒョン・チョルへ)人民武力部第1副部長と金正覚(キム・ジョンガク)前人民武力部長は同日、主席団に姿を現わした。治安政策研究所のユ・ドンヨル研究官は、「金正恩第1書記が、『崔竜海でも問題があれば降格にする』ということを示すことで、権力指導部に警告のメッセージを送ったものだ」と説明した。

党では、91の要職のうち27(29.7%)で交代があった。金第1書記の叔母である金敬姫(キム・ギョンヒ)が党書記、その夫の張成沢(チャン・ソンテク)が政治局委員、崔竜海が政治局常務委員・中央軍事委副委員長を占め、党の中心的な役割を担っている。

政府では、74の地位のうち20(27.0%)が変わった。国会に該当する最高人民会議では特に変化はなかったが、内閣では副首相4人が交代または追加され、長官に該当する内閣の「相」と委員長10人が交代された。張成沢が委員長を務める国家体育指導委員会も新設された。

金正恩体制の1年間で、張成沢と金敬姫、崔竜海が急浮上したという評価については、当局者や専門家たちの間で特に異論がない。また、今年党政治局委員・党中央軍事委員・国防委員会委員・人民保安部長を務めた李明秀(リ・ミョンス、公安)、党政治局候補委員・書記・計画財政部長・最高人民会議予算委院長を務めた郭範基(クァク・ボムギ、経済)も、金正恩体制の中核に浮上している。

世宗(セジョン)研究所の鄭成長(チョン・ソンジャン)首席研究委員は、「金第1書記が親類と側近を中心に権力を再編し、世代交代を進めているものとみられる」と指摘した。



will71@donga.com