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豊渓里核実験場の新しい地下坑道が崩壊、北朝鮮核実験計画に蹉跌か

豊渓里核実験場の新しい地下坑道が崩壊、北朝鮮核実験計画に蹉跌か

Posted September. 26, 2012 06:59,   

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最近相次いで韓半島を襲った二つの台風の影響で、北朝鮮の咸鏡北道吉州郡豊渓里(ハムギョンナムド・キルジュグン・プンゲリ)の核実験場の坑道が破損されたという。このため、3回目の核実験を準備を進めていた北朝鮮の計画に蹉跌をきたしているようだと、韓国政府当局は分析している。

25日、外交筋と政府当局者によると、豊渓里の核実験場は先月末から今月初めにかけて、相次いだ台風がもたらした強烈な風のため、大きな被害を受けたという。付近の山崩れで土砂が流れ落ち、核実験を行うために掘削作業が終わった新しい地下坑道が破損した模様だ。地上の観測タワーはもちろん、地下の各種装備も機能しなくなっている状態だという。

北朝鮮はこの核実験場で2006年と2009年に2回核実験を実施している。北朝鮮が最近、同じ場所で既存の核実験坑道二つに加えて、新たな坑道の掘削工事を終えた。一部では坑道付近に積み上げられていた土砂の山から推定して、坑道内に起爆装置や核物質を入れた後、この土砂で埋め返す作業だけを残したいると見られていたため、いつでも最高指導部の決断さえあれば核実験に踏み切れる段階にあったとも見られていた。

北朝鮮は現在、重機を総動員して崩れた坑道の復旧に力を入れているとされる。こうした動きを捉えた韓国政府は、北朝鮮への水害支援品目に重機を含ませる場合、核実験場の復旧に使われる可能性があるとみて、水害支援を提案する際、これらの品目は外していたという。外交筋は、「北朝鮮が核実験場の被害を復旧するのに、少なくとも1、2ヵ月はかかるだろう」との見方を示した。

米国の北朝鮮専門ウェブサイト「38ノース(www.38north.org)」は、先月29日に北朝鮮地域を撮影した衛星写真を分析した結果、北朝鮮が咸鏡北道花台郡舞水端里(ファデグン・ムスダンリ)のミサイル基地で建設中だった新たなミサイル発射台の工事を中断したと伝えた。

同サイトは、「暴雨と洪水による水害のため建設が中断したか、重機が酷い洪水被害を受けた他の地域の復旧作業に駆り出されている可能性もある」とし「このため2015年と見込まれていた新しい発射団地の完工は、さらに1、2年ほど遅れるだろう」との見方を示した。



lightee@donga.com