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李大統領が独島訪問、軍戦闘機と駆逐艦が警護

李大統領が独島訪問、軍戦闘機と駆逐艦が警護

Posted August. 11, 2012 06:09,   

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軍当局は10日、李明博(イ・ミョンバク)大統領の独島(トクト、日本名・竹島)訪問に水も漏らさぬ特別警護作戦を展開した。大統領の身辺警護は大統領警護室が担ったが、軍統帥権者が初めて専用機とヘリコプターで独島を訪れるため、軍当局も空、海、陸で「立体警護」に乗り出した。

軍の警護作戦は、李大統領が乗った空軍2号機が京畿道城南市(キョンギド・ソンナムシ)のソウル空港を離陸したと同時に始まった。付近の上空で待機していたKF16戦闘機編隊は、空軍2号機が約50分後に江陵(カンヌン)空港に到着するまで、空中警護任務を遂行した。

同時間、京畿道烏山(オサン)と大邱(テグ)の中央防空統制所(MCRC)は監視員を増やし、李大統領の飛行ルートをリアルタイムで追跡し、前方地域と韓半島領空の監視態勢を強化した。李大統領が江陵でヘリコプターに乗り換え、武装ヘリコプターの護衛を受けて鬱陵島(ウルルンド)と独島に向かって出発すると、付近の上空にはF15K戦闘機編隊が出動し、警戒飛行をした。操縦士は地上の基地と交信し、ヘリコプターの移動状況を伝え、万一の事態に備えた。

空中早期警報統制機「ピースアイ」も作戦に投入された。「空の戦闘指揮所」と呼ばれるピースアイは、李大統領が乗ったヘリコプターが鬱陵島と独島から戻るまで、領海と領空を通るすべての航空機と船舶の移動経路を追跡し、陸海空軍基地と警護戦力にリアルタイムで通知した。ピースアイは、韓半島全域の空中と海上で1000以上の標的を同時に探知できる先端レーダーを搭載している。探知距離が500キロメートル以上で、周辺国の動きも把握することができる。

海軍も、李大統領のソウル出発前から、東海(トンヘ、日本海)上に広開土大王艦「楊万春(ヤン・マンチュン)」などの駆逐艦(4500トン)や護衛艦(1500トン)、哨戒艦(1200トン)を配備し、警護に万全を期した。さらに、独島を基点に12カイリ内の領海にも艦艇を配備し、万一の事態に備えたという。東海で任務を遂行する潜水艦も、警戒態勢を強化した。

さらに、陸軍の前方部隊と首都圏防空砲部隊なども、李大統領が独島訪問を終えて大統領府に戻るまで、有事の際に直ちに対応できる非常態勢を維持した。合同参謀関係者は、「具体的に明らかにすることはできないが、平素より非常に高い水準の警戒任務を行った」と説明した。

軍当局は、日本海上保安庁の巡視船や自衛隊の航空機が独島に接近する可能性を憂慮したという。日本は毎年、巡視船を独島付近の海上に接近させ、05年には航空自衛隊の偵察機が独島南方64キロメートル地点まで接近し、韓国軍の警告放送を受けて引き返したことがある。軍関係者は、「日本が今後、李大統領の独島訪問に不満を抱き、自衛隊の航空機や艦艇を独島付近に接近させる可能性を排除できない」とし、「動きを注視している」と明らかにした。



ysh1005@donga.com