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来韓のペルー大統領「イデオロギーよりは国民生活が重要だ」

来韓のペルー大統領「イデオロギーよりは国民生活が重要だ」

Posted May. 12, 2012 08:53,   

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「イデオロギーより大事なことは、国民がどうして食べていくのかという問題です」

国賓として10日韓国を訪問し、李明博(イ・ミョンバク)大統領と首脳会談を行ったペルーのオリャンタ・ウマラ大統領(50)は11日、ソウルグランドハイアットホテルで行った記者懇談会で、「政治指導者にとって最も重要なことは、イデオロギーを巡る論争ではなく、どのようにして食べていくかのことと雇用創出の問題だ」と強調した。

ウマラ大統領は中南米で代表的な左派大統領といわれている。06年、初の大統領ポストへの挑戦の時は、「(ベネズエラ大統領の)チャべス流社会主義路線を歩む」と公約し、敗北した。そして11年6月、2度目に大統領ポストに挑戦し、当選を果たした。36年ぶりに、ペルーに左派政権が発足したことを受け、証券市場は20年ぶりの大暴落を記録した経緯もある。

しかし、就任から1年あまりが経った今、ペルーは米国や欧州の経済危機にも関わらず、今年、中南米の主要諸国の中で最も高い5.5%の成長率が見込まれている。イデオロギーを捨て、外国人投資を誘致し、自由貿易を拡大させる一方、貧困層に対し、多様な福祉恩恵を提供する実利主義的政策が光を放っているという評価を受けている。

ウマラ大統領は、「大統領とは、本人が希望することではなく、国民が希望することに取り組まなければならないポストだ」とし、「演劇論」を主張した。すなわち、「観客は国民であり、役者や企画者の役割が政治家だ。公演が成功しなかったら、役者や企画者は解決策を示すべきであり、観客(国民)の前で喧嘩する姿を見せてはならない」とし、「したがって、社会を分裂させる無用なイデオロギー的焦点を作らないことも、政治家の重要な課題だ」と主張した。そのうえで「『成長』のみならず、『社会統合』も重要な価値だ」と強調した。

元軍人のウマラ大統領は、04年8月から5ヵ月間、駐韓ペルー大使館で国防武官として勤務し、韓国の経済発展に深い印象を受けたという代表的な「知韓派」だ。「次女はキムチが好物の『韓流ファン』だ」とも話した。ウマラ大統領は、「経済や文化のみならず、防衛産業の協力に至るまで、韓国とパートナーになることを希望する」とし、「特に、ペルーは、技術力が足りないのが、最大も弱みであり、技術大国の韓国と緊密な協力関係を結びたい」と明らかにした。



baek@donga.com