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[社説]李明博政権、なぜこれほどまで腐敗したのか

[社説]李明博政権、なぜこれほどまで腐敗したのか

Posted May. 02, 2012 07:27,   

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崔時仲(チェ・シジュン)前放送通信委員長が30日夜、拘束された。パイシティの許認可不正疑惑と関連して、07年から08年の間に約7億ウォンの金品を受け取った容疑を受けている。崔前委員長は拘束される前に、「多くの過ちを犯したと考えている…試練を克服できるよう自重自愛する」と述べた。遅い後悔だ。彼は不正な金を受け取り、「過ち」とは考えず、「大統領のメンター」に不釣り合いな不道徳な行為をした。

検察は2日、朴永俊(パク・ヨンジュン)前知識経済部次官を召喚し、取り調べる計画だ。パイシティが07年に請託の見返りに渡した金が、朴前次官に渡った情況を把握したと見られている。マネーロンダリングの痕跡も発見された。朴前次官は以前にも、CNK「ダイヤゲート」などの様々な不正疑惑で名前があがっていた。崔前委員長が李明博(イ・ミョンバク)人脈の元老グループの座長なら、朴前次官は若手グループの実力者で、「王次官」と呼ばれた。

05年、パイシティの細部施設の変更を話し合うために開かれたソウル市都市計画委員会には、李鍾燦(イ・ジョンチャン)元大統領民情首席、郭承俊(クァク・スンジュン)未来企画委員長、申載旻(シン・ジェミン)元文化体育観光部次官ら、現政権発足後に要職を務めた李大統領の側近が出席した。当時、多くの都市計画委員が交通渋滞などを憂慮して反対したが、最終的にパイシティに商業施設が許可された。ソウル市が用途を変更した06年5月11日は、李明博市長(当時)が任期を50日残した時だった。パイシティ事件が、崔時仲、朴永俊両者個人の不正疑惑のレベルを越え、広範囲な政権不正に拡大する可能性は排除できない。

李大統領の実兄の李相得(イ・サンドク)議員は、7億ウォンの借名口座と貯蓄銀行金品授受疑惑で検察の追跡を受けている。いとこの義理の兄弟は、請託ロビーの見返りに、金を受け取って拘束された。李大統領は今年2月、就任4年目の記者会見で、「私の周りに不正を犯した人が出てくる度に、胸が苦しくなる」と述べた。「道徳的完璧」を自負した政権が、4年であちこちから腐敗臭が漂う政権に墜落したことに対して、まるで自分も被害者であるかのように嘆いた。

権力型不正の最大の責任は、周囲の管理ができなかった大統領にある。李大統領は、政権末期の隙を狙った側近不正が起こらないよう任期最後まで緊張を緩めてはならない。検察は、地位の上下を問わず、徹底した捜査と法に則って、現政権の腐敗のすべての根源をえぐり取らなければならない。