韓国が東京電力の原発の技術者を勧誘 毎日新聞報道

韓国が、日本の東京電力の原発技術者を引き抜こうとしたと、毎日新聞が１６日付で報じた。これに対して韓国政府は、事実無根として資料を出すなど反発している。一部では、追い込まれている東京電力が局面打開用に韓国を巻き込んでメディアプレーをしているのではないかという疑惑の声も出ている。

同紙は、福島第一原発事故の発生から６ヵ月後の昨年夏、東京電力の原子力部門に勤める幹部技術者が、韓国の政府関係者から食事を招かれ、韓国公企業への転職の誘いを受けたと報じた。同じころ、東京電力の別の社員も転職を持ち掛けられたが、彼らは断ったと付け加えた。東京電力の匿名の幹部の話を引用した報道だった。

これに対して、知識経済部の姜敬聲（カン・ギョンソン）原発産業政策課長は、「韓国の政府関係者が日本の原発関係者に会って勧誘した事実はない」と反論した。原発関連の公企業である韓国水力原子力側も、「ここで働く日本人エンジニアはいない」と明らかにした。東京電力は、原発事故後、経営環境が悪化し、政権の脱原発や東京電力解体の動きが続いたため、人材の流出が続いている。

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