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「故李泰錫神父の医療事業を仕上げる」 南スーダンに「李泰錫病院」設立

「故李泰錫神父の医療事業を仕上げる」 南スーダンに「李泰錫病院」設立

Posted January. 31, 2012 07:52,   

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ドキュメンタリー映画『泣かないでトンズ』で知られる故李泰錫(イ・テソク)神父の愛と犠牲が込められた総合病院が、韓国政府の支援を受け南スーダンに建設される。カトリック司祭であり、医師として南スーダンの奥地、トンズでボランティア活動を行い、2010年1月49歳の若さで無くなった李神父の名前を取った「李泰錫神父記念の医科大学病院」は、南スーダン初で唯一の現代式総合病院兼医科大学となる。

企画財政部(財政部)は30日、ソウル永登浦区汝矣島洞(ヨンドゥンポグ・ヨイドドン)KBS新館の国際会議室で、南スーダン財政部のマリー・ジェルバシェ・ヤ−ク次官や財政部の尹太饁(ユン・テヨン)対外経済局長、輸出入銀行の金龍煥(キム・ヨンファン)頭取らが出席する中、「泣かないでトンズ事業」の発足式を行った。

同日、財政部は対外援助借入金である対外経済協力基金(EDCF)を投入し、南スーダンの首都・ジュバに、「李泰錫神父記念医科大学病院」を建設し、医療器材も供給する計画であることを明らかにした。同病院は今年10月に着工し、完成後は保健福祉部が無償援助を通して、教授陣の派遣や大学カリキュラムの開発、病院経営ノウハウの教育などの技術協力を行う。

また、社団法人「李泰錫神父の愛の分かち合い」は、国民から義捐金を集め、李神父が勤務していたトンズの町病院の運営正常化を支援する一方、「李泰錫保健所」や「李泰錫学校」などの建設を支援するトンズ街づくり事業も推進する計画だ。政府は今後、ローマ法王庁や海外非政府組織(NGO)、在外韓国人団体などの協力を得て募金活動の対象を拡大し、同事業をグローバルプロジェクトへと育成する方針だ。

尹太饁局長は、「李神父がトンズで展開していた医療事業を仕上げるために企画された同事業が、南スーダンの保健や医療インフラのレベルを大幅に引き上げ、豊富な天然資源を保有し、成長潜在力の高い南スーダンとの経済協力の基盤を構築する効果も期待している」と語った。

アフリカ北東部に位置する南スーダンは2011年7月、スーダンから独立した。2003年、ダルプール地域を中心に発生したアフリカ系黒人とアラブ系民兵対との武力対立で大量虐殺が行われるなど、大きな混乱に見舞われたが、国連の潘基文(バン・ギムン)事務総長の積極的な介入などを受け、昨年平和裏に投票が行われ、世界193番目の国となった。



sanjuck@donga.com