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[社説]国民80%「既成政党は民意を代弁できない」

[社説]国民80%「既成政党は民意を代弁できない」

Posted December. 02, 2011 03:00,   

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ソウル大学融合科学技術大学院の安哲秀(アン・チョルス)院長が1日、「新党創党や江南(カンナム)出馬説など様々な説があるが、明確に申し上げられることは、まったくそんな考えはなく、少しもそのような可能性はない」と話した。「大学の仕事と寄付財団設立の仕事だけでも多いのに、他のことによそ見することはできない」ということだ。ひとまず、安氏を中心に提起されてきた新党創党説や来年の総選挙出馬説は事実でないと見てよさそうだ。

しかし、今回の発言を政治不参加の宣言と見ることはできない。安氏は、ソウル市長補欠選挙の時から、政治にかなり深く足を踏み入れた。安氏が非政治の分野で国家と社会発展に貢献することを願う国民もいるが、安氏に政治的に期待をかける国民も多い。1日の発言でも、今後の政治参加や次期大統領選出馬については直接的な言及をしなかった。

1日、東亜(トンア)日報の世論調査の報道によると、「韓国の政党政治と代議民主主義が民意をよく代弁していると考えるか」という質問に、82%が「代弁できていない」と答えた。現実に批判的な20〜40世代の絶対多数だけでなく、保守層が多い50代までも4人に3人が否定的に評価した。既存政党と政治に対する国民の不信が広がっているという点で衝撃的だ。政界の外にいる安氏が強力な次期大統領選候補として脚光を浴びる現象や、実体もない「安哲秀新党」が支持率でハンナラ党と民主党を凌駕することも、これと関連が深い。

先の大統領選挙と総選挙で、国民はハンナラ党を圧倒的に支持した。その時と比較して隔世の感があるほどハンナラ党に対する国民の不信が深い。民主党はその時も今も良くなっていない。ハンナラ党は、ソウル市長補欠選挙後、危機意識を持って内部刷新を摸索している。朴槿恵(パク・グンヘ)元代表は、総合編成テレビ「チャネルA」とのインタビューで、ハンナラ党に対しては「外見だけでなく中身まで変えなければならない」と強調した。一方、民主党は、野党陣営の統合という量的改編で変身を模索している。

既存政党に対する民心離れは、政治の新しい章を開かねばならないというシグナルだ。既存政党に対する国民の不信は、今のような面々ではだめだということだ。既存政党が82%の心を変えることができなければ、国民は第3の代案に希望をかけるほかないだろう。安哲秀氏をはじめとする新しい政治勢力と既存政党は、民心をつかむことで競う関係となる。