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[オピニオン]現代車と着物

Posted August. 04, 2011 07:26,   

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プッチーニの3大オペラの一つ「蝶々夫人」の主人公は日本の芸者だ。1904年、イタリア・ミラノで初演されたこの作品は、当時のオペラとしては珍しくアジアの国である日本を背景にした。日本よりずっと国土の広い中国は、プッチーニの遺作「トゥーランドット」を通じて、1926年になって漸くオペラ作品の材料になった。エジプトを背景としたモーツァルトのオペラ「魔笛」にも日本の王子が登場する。1791年の作品であるので当時は江戸時代だった。日本へ行ったことのないモーツァルトだったが、漠然と憧れていたようだ。

◆脱亜入欧を掲げ明治維新に成功した日本は、世界の隅々にまで進出し、20世紀アジアのシンボルとなった。しかし、今年3月、東日本大震災と福島原子力発電所事故は、ただでさえ低迷していた日本に大きな打撃を与えた。エコノミスト最新号は、バラック・オバマ米大統領とアンゲラ・メルケル・ドイツ首相に日本の伝統衣装である着物を着せ、表紙のモデルに立てた。カバーストーリ記事の見出しはさらに傑作だ。「日本のようになること:債務不履行そしてマヒした西洋の新政治」。

◆国家破綻直前まで追い込まれた米国と、ユーロ通貨圏崩壊の危機の前で指導力を発揮できなかったドイツを批判する内容だが、日本としては侮辱的に捉えられても不思議ではない。債務上限調整をめぐる米国内の交渉については「歌舞伎のように不透明で複雑だった」と書いている。妥協精神を失ったまま、崖っぷちの対峙を繰り返した民主・共和両党を「日本政治の派閥争いや知的水準の低さとそっくりである」と批判した。日本が「最悪」の代名詞となったわけだ。

◆00年代半ば、三星(サムスン)がソニーに追いついたことに続き、現代(ヒョンデ)自動車が日本製造業のシンボルであるトヨタを追い越す勢いだ。今年上半期、現代車グループの世界市場での販売台数は、現代車195万台と起亜(キア)車124万台の計319万台と集計された。トヨタは301万台(2日、トヨタの公式集計)にとどまった。世界4位の座を奪われたトヨタは、プライドを傷つけられたのか、これまで計上されなかった出資比率50%の海外合弁企業の実績まで合わせ販売台数を371万台に修正した。信頼と品質の象徴だった「日本制」の神話が大きく揺れている。

ハ・テウォン論説委員 triplets@donga.com