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現代自動車労組、勤続職員の子弟優先採用を要求

現代自動車労組、勤続職員の子弟優先採用を要求

Posted April. 19, 2011 10:41,   

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金属労組現代(ヒョンデ)自動車支部(現代車労組)が、定年退職者と25年以上の長期勤続職員の子弟を優先採用するよう求める妥協案を作成したため、現代車非正規職労組が「採用世襲」だと強く反発している。上級団体の金属労組も、適切かどうかを見極めると明らかにしており、「労・労」対立の兆しを見せている。

現代車労組は、賃金および団体協約要求案に同内容を盛り込み、18日に開かれた臨時代議員大会に案件として上程したと明らかにした。労組は、執行部で作成した同妥協案を代議員約500人が参加する代議員大会で表決し、過半数の賛成があれば確定する計画だ。

労組が作成した妥協案には、「会社は人材需給計画に基づき、新規採用時、定年退職者や25年以上長期勤続者の子弟に対して採用規定上、適合した場合、優先的に採用することを原則とする」という要求条項が新設された。現代車労組のチャン・ギュホ広報担当は、「現代車を世界的な企業にしたのは労働者だ。労働者の努力によって急成長した多くの会社で施行されている制度を現代車にも導入しようという声が多かった」と導入の背景を明らかにした。また、「この制度を施行しても、社内の非正規職労働者の採用割合を従来通り40%水準に維持するよう会社に求める方針だ。08年の起亜(キア)自動車とGM大宇(デウ)自動車(現韓国GM)の労使合意にも、定年退職者と長期勤続者の子弟に対して優先採用を原則とするという規定がある」と付け加えた。

しかし、現代車非正規職労組側は、「非正規職労組員は、昨年行われたストのため雇用不安に苦しんでいる。正規職員が子弟の就職まで保障する妥協案を作成したことは、非正規職の正規職化をより一層困難にさせる『正規職世襲』条項だ」と批判した。金属労組も、「現代車労組代議員大会でこの妥協案が通過しても、金属労組で妥協案が適切かどうか判断することになる」と批判的な立場を示している。

労働界では、非正規職労組が反発するのは当然だと見ているが、現代車労組を中心に成長した金属労組まで非友好的であることに、理解できないというムードだ。



raks@donga.com