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多国籍軍、カダフィ氏の故郷を爆撃

Posted March. 23, 2011 08:36,   

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米国、英国、フランスを中心とする多国籍軍が21日、3日目の夜間空爆を行い、カダフィ大佐の故郷であり防空基地があるスルト民間空港をはじめ、政府軍の海軍基地など主要施設に対して空爆を浴びせた。首都トリポリのカダフィ氏の官邸も爆撃を受けたと伝えられたが、被害状況やカダフィ氏の行方は依然として分かっていない。

多国籍軍は同日、トリポリ東方10キロに位置するカダフィ軍海軍基地をクルーズミサイルで爆撃した。カダフィ大佐が属するカダファ族が暮らしているリビア南部のサブハも攻撃した。午後9時頃、トリポリのカダフィ氏の官邸付近でも再び巨大な爆発音と対空火器の音が聞こえたと、海外メディアが伝えた。中東の衛星テレビ局アルジャジーラは21日、ベンガジ東部にあるリビア軍のレーダー施設2ヵ所も、多国籍軍の空爆を受けたと報じた。

リビア政府のムーサ・イブラヒム報道官は、記者会見で「港やカダフィ大佐の故郷であるスルトの民間空港が空襲を受け、多くの人命被害が発生した」と主張した。空襲にもかかわらず、カダフィ軍は、トリポリ東方のミスラタの奪還のために集中攻撃をしたと、反政府勢力が明らかにした。

多国籍軍は、反政府勢力の拠点であるベンガジを中心に、半径約643キロに設定された飛行禁止区域をトリポリまで拡大し、半径1000キロに達する地域まで影響を及ぼす計画だと明らかにした。

「オデッセイの夜明け」作戦を総指揮する米アフリカ軍(AFRICOM・司令部・独シュツットガルト)のハム司令官は21日、「リビア飛行禁止区域の範囲が近く、ブレガとミスラタ、首都トリポリまで拡大し、1000キロに達する地域が影響圏内に入るだろう」と伝えた。そのうえで「多国籍軍首脳部に作戦指揮権の移譲を進めており、可能なかぎり速かに移譲を完了する。カダフィ大佐の所在は把握できていない」と付け加えた。



taylor55@donga.com