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東倉里、鴨緑江から80キロ…背後に中国の影

東倉里、鴨緑江から80キロ…背後に中国の影

Posted February. 18, 2011 09:06,   

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北朝鮮の東倉里(トンチャンリ)ミサイル基地は、地政学的、軍事的、技術的な面で、核弾頭を搭載した長距離ミサイルを発射するのに最適の条件を有している。軍関係者は、「北朝鮮が寧辺(ヨンビョン)核団地の付近に建設された東倉里基地から大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射すれば、その波及効果は舞水端里(ムスダンリ)基地とは次元が違う」と強調した。

●東倉里基地の多目的効果

東倉里基地は、北朝鮮と中国の国境である鴨緑江(アプロクカン)河口から直線距離で約80キロ離れた所にある。このため、有事の際、韓米軍当局の軍事対応に支障を与える可能性がある。韓米軍戦力が、東倉里基地に対し、攻撃や空中爆撃をする場合、中国の反発を憂慮せざるを得ないためだ。

実際、韓米軍当局は、毎年実施される合同演習で、開戦初期に、中朝国境地帯に集中配備された北朝鮮の長距離ミサイル基地と金正日(キム・ジョンイル)の特閣、指揮所などを攻撃する作戦を遂行する場合に起こる「中国の変数」に苦慮しているという。

さらに、水深が深い東海(トンへ・日本海)岸の広い平地に建設された舞水端里基地は、潜水艦など海上戦力による外部攻撃に、脆弱であると言われてきた。一方、東倉里基地は、水深が浅い西海(ソヘ)地域に建設され、韓米海上戦力の接近が容易でなく、空軍による除去作戦も、中国の防空識別区域に、接近しなければならない負担がある。

さらに、東倉里基地は、寧辺核施設団地から約70キロ、平壌(ピョンヤン)近隣のミサイル製造工場から約200キロ離れており、核弾頭と長距離ミサイルの運搬や装着にかかる時間を、大いに短縮できる。

平壌の山陰洞兵器工場で製造した長距離ミサイルを、軍用列車に載せて舞水端里基地に運ぶのに4、5日かかり、米国の軍事衛星の監視網を逃れることはできない。しかし、東倉里基地は1日あれば、ミサイルを運ぶことができる。核弾頭をミサイルに装着するために、寧辺の核技術者が発射場を出入りすることも、東倉里基地のほうが容易だ。

東倉里基地から発射したミサイルは、迎撃される危険も少なくなる。

舞水端里基地からミサイルを発射すれば、離陸初期の高度が低く、東海にある米国や日本のイージス艦から撃ったSM3ミサイルに迎撃される可能性が高いが、東倉里基地から発射すれば、北朝鮮上空を通過する間に高度が上がり、リスクが減少する。

東倉里基地から角度を調節して発射すれば、ミサイルが日本領空を通らずに、太平洋に飛んでいくことができ、ミサイルの推進体や破片が中国や日本の沿岸に落ちる可能性も少ない。軍関係者は、「日本や中国を刺激せず、韓国と米国に対して『ミサイル賭博』をするうえで、東倉里基地は天恵の条件を備えている」と述べた。

●東倉里基地の規模と実態

北朝鮮は、98年の「テポドン1号」を皮切りに、舞水端里基地から、ICBM級長距離ミサイルの試験発射を強行した。しかし、舞水端里基地は、燃料注入や制御・操縦施設が古く、円滑な運用が難しいため、00年初め、第2の発射基地として東倉里基地の建設を始めた。

東倉里基地には、10階の高さの発射台と支持台、エンジン燃焼試験棟、地上管制所などがある。規模は、舞水端里基地より3倍程大きく、施設も大幅に現代化されたという。

特に、ミサイル発射準備の重要な段階である液体燃料の注入が、地下施設で、全自動で行われ、米国の軍事衛星の監視を避けることができると、軍当局は見ている。また、東倉里基地は、大半の施設が自動化されており、短時間に数発のミサイルを発射できる長所もある。北朝鮮首脳部の意図により、奇襲的なミサイル挑発が容易になったということだ。

昨年12月、内部告発サイトのウィキリークスが公開した米国の外交文書によると、米国は、北朝鮮が遠くない時期に、東倉里基地から、ミサイル「テポドン」を改良した、最大射程距離1万5000キロのICBMを発射すると予想した。北朝鮮が東倉里基地からICBMを成功的に発射する場合、米国の西部海岸に20分以内に到達すると、軍当局は見ている。



ysh1005@donga.com