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米偵察機「ジョイントスターズ」、北朝鮮の動きを監視

米偵察機「ジョイントスターズ」、北朝鮮の動きを監視

Posted November. 29, 2010 08:51,   

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28日午前、西海(ソヘ・黄海)の於青(オチョン)島と格列飛(キョクリョルピ)列島の海上に、韓米両国の軍艦が1、2隻、姿を現し始めた。

28日は合同軍事演習の初日で、韓米両国の戦力は、戦術機動である場所で合流し、空母戦団を護送する演習を行った。軍関係者は、「空母『ジョージ・ワシントン』など米国側の戦力とイージス駆逐艦『世宗(セジョン)大王』など韓国側の戦力が合流して、通信網の点検や連絡団の交換などを行った。韓米の戦力は、演習海域に移動して、演習条件を点検し、海上警備作戦を遂行した」と明らかにした。

韓米両国は29日から、海上の自由攻防戦、潜水艦の探知・防衛演習などを展開する。特に、海上自由攻防戦では、西海上の北方限界線(NLL)を侵犯して、韓国側の水上戦闘団に攻撃をしかけてくる仮想敵の水上戦闘団を早期に捉え、艦載機を緊急出動させて、艦艇の兵器システムを通じて、敵の侵入を撃退する演習を実施する。

合同参謀関係者は、「当初、今回の演習は、防衛目的の演習として計画されたが、北朝鮮の延坪(ヨンピョン)島砲撃後、北朝鮮の挑発の無力化を図る韓国と米国の強力な意志を示す『武力示威』の側面が加わった」と述べた。

この日、海上で注目を集めたのは、9万7000トン級の米原子力空母「ジョージ・ワシントン」だった。92年に就役した米海軍第7艦隊所属の空母「ジョージ・ワシントン」は、長さ360メートル、幅92メートル、艦橋までの高さは、20階建のビルと同じ81メートルに達する。空母「ジョージ・ワシントン」は、駆逐艦、巡洋艦などと空母戦団を構成し、半径1000キロメートルを作戦水域として管轄する。特に、サッカー場3倍の大きさ(1万8011平方メートル)の甲板には、戦闘爆撃機スーパーホーネット(F/A−18E/F)やホーネット(F/A−18A/C)、早期警報機E−2C(ホークアイ2000)、電子戦闘機EA−6Bなど、約80機の航空機を搭載していた。スーパーホーネットなどの最新鋭の戦闘爆撃機は、2.5秒で空母から出撃できる。ミサイル巡洋艦カウペンズ(CG62・9600トン級)、駆逐艦シャイロー、ステザム、フィッツジェラルドなども参加した。原子力潜水艦は、今回の演習には参加しない。

韓国軍で注目された戦力は、海軍初の7600トン級イージズ駆逐艦「世宗大王」。08年12月に就役した「世宗大王」は、SPY−1D(V)レーダーなどで構成されたイージズ戦闘システムを搭載し、同時に約1000のターゲットを探知・追跡し、そのうち20のターゲットを同時に攻撃することができる。武装としては、5インチ主砲1門と近接防衛兵器システムの「ゴールキーパー」、艦対艦、艦対空など、約120基のミサイルと長距離対潜水魚雷を保有している。「世宗大王」が戦力化されて以降、韓米連合演習に参加するのは今回が初めて。このほかに、韓国型駆逐艦(KDXⅡ)2隻と哨戒艦、護衛艦、軍需支援艦、対潜水航空機(P3C)などが参加した。

空では、米国の高性能地上監視偵察機、ジョイントスターズ(J−STARS)が、24時間、北朝鮮地域の監視に入った。ジョイントスターズは、高度9〜12キロメートル上空で、北朝鮮軍の海岸砲や長距離射程砲の基地、戦車部隊の状況など、地上の兵力と装備の動きを綿密に監視できる偵察機だ。今回の演習期間、北朝鮮軍の挑発の可能性に備えて、北朝鮮軍の動向を監視するために急きょ投入された。長さ46.6メートル、幅44.2メートル、高さ12.9メートルのジョイントスターズは、91年1月、湾岸戦争に参加し、動くターゲットを正確に捉える能力を発揮した。航続距離が9270キロメートルに達する同偵察機は、11時間滞空し、地上の微細な動きを捉える。有事の際には、ターゲットを捜索し、攻撃を誘導する指揮機能も備えている。

いっぽう、韓米両軍は、今回の西海合同軍事演習中に、北朝鮮軍が挑発する場合、強力な対応射撃を加える方針だ。北朝鮮軍が延坪島などの韓国の領土や領海を攻撃する場合、1次的に該当の部隊長が、自衛権として対応射撃を命じることになる。演習中の軍艦を攻撃する場合も、該当の指揮官が対応射撃の命令を下し、追加の対応射撃は、韓国軍と米軍が協議して決める。平時作戦統制権が韓国軍にあるため、公式に戦争が宣言されない以上、すべての最終指揮権は、合同参謀議長にある。



mhpark@donga.com polaris@donga.com