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[オピニオン]宗家の紋章

Posted November. 17, 2010 06:56,   

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紋章は、欧州の君主や貴族が、家門の権威と威厳を示すために作った象徴だ。欧州で紋章が発達した理由は、闘具のためだった。騎士が顔を覆う闘具を着用し、戦闘や騎馬競技中に、敵と味方を見分けられなくなるため、盾に模様を記したのだ。そのため、欧州では大半の紋章は、枠が盾形だ。フランス国王はユリの模様を、英国国王は獅子の模様を使う。英国のランカスター家とヨーク家の王位をめぐる権力闘争を「バラ戦争」と言うのも、それぞれ赤いバラ、白いバラを紋章としていたためだ。

◆武士の文化が発達した日本でも、紋章が花咲いた。明治天皇が、王権強化に貢献した西郷隆盛に下賜した菊の紋章、鎌倉幕府を開いた源頼朝が大名の佐竹義宣に与えた扇の紋章が有名だ。日本の紋章には、桐、ひまわり、藤などの植物が多く使われた。欧州に比べてデザインが単純で、色彩も素朴だ。このような紋章は現代につながり、高島屋デパート、住友グループなどが、設立者の家の紋章を会社のロゴに使用している。

◆紋章は、王権が弱く、貴族と幕府の勢力が強かった封建制度を背景に広がった。中央集権的政治体制の朝鮮王朝や中国王朝で紋章文化がない理由だ。家の威勢を示す紋章を作るだけでも、王と皇帝に対する不敬になり得た。最近、韓国で、宗家が最も多い、慶尚北道(キョンサンプクト)が、道内の宗家に家を象徴する紋章を作り、関心を集めている。

◆紋章の制作を依頼されたソウル大学造形研究所は、家の家法などを形象化することに重点を置いた。紋章の枠は、大衆に開かれた宗宅の門を象徴する縦の線で統一した。延福君(ヨンボクグン)の宗宅の紋章に入っている松、雪、花は、延福君の雅号である松雪をイメージ化した。詩人・趙芝薫(チョ・ジフン)の生家である英陽(ヨンヤン)・漢陽趙氏(ハンヤンチョシ)の宗宅の紋章には、タカが記されている。タカが降り立つ所に家の場所を決めたという逸話から取られた。新しく作る紋章が、忘れられていた宗家とソンビ文化に対する関心を呼び起こす契機になればいいだろう。

鄭星姫(チョン・ソンヒ)論説委員 shchung@donga.com