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「もう我慢できない」金妍兒、オーサー・コーチを批判

「もう我慢できない」金妍兒、オーサー・コーチを批判

Posted August. 26, 2010 07:12,   

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「傷だらけの光栄」だ。師弟関係だった「フィギュア・クィーン」金妍兒(キム・ヨナ、20=高麗大)とブライアン・オーサー前コーチ(49=カナダ)。決別の真相攻防が感情的にエスカレートしている。互いに褒め合い、なくてはならない存在だと話していた5ヵ月前とは打って変わった様相だ。真実は分からないまま、決別の原因とその経過について批判合戦が繰り広げられている。

●金妍兒「嘘はやめて」

事態が真相攻防に拡大すると、金妍兒が自ら身を乗り出した。金妍兒は25日、自身のツイッターで、「Bさん、お願いだから嘘はもうやめてください。私は状況がどうなっているのか、正確に知っています。この決定は私によるものです」と書いた。Bさんはオーサーコーチを指している。

また、自身のミニホームページにも書き込みをした。金妍兒は、「見るに見かね、書き込みをする」とし、「私だけでなく、オーサーコーチをはじめ、このことに関わっているみんなが真実を知っている」と話した。決別の経過について、「(コーチと)引き続き一緒にやるかやらないかは、私が最終決定することであって、母と共に慎重に決定した。コーチと関係を整理する際、コーチに直接相談し、決定する人がいるだろうか」と聞き返した。

金妍兒は、決別の理由がオーサーコーチにあることを示唆した。金妍兒は、「他の選手のコーチ職提案と関わった問題があったが、本当に理由がその一つだけだろうか。4年間表向きに映されるように本当に何の問題もなく、楽しく練習ばかりしていたと思われますか」と書いた。しかし、決別の原因について、「その経過を公開したくもないし、公開する必要もない。あくまでも我々だけの問題だ」とし、言及を避けた。

●オーサー氏「真央には絶対行かない」

前日、連絡がとれたオーサーコーチは、25日には電話の電源をオフにしていた。国内マスコミのインタビュー要請が殺到したためのようだ。これまでオーサーコーチとインタビューを行ったマスコミの話をまとめてみると、オーサーコーチの要点は2つだ。「嘘はついていないし、浅田真央にも絶対行かない」。

オーサーコーチは、絶対に嘘をついていないと強調した。金妍兒側は5月、他の選手の迎え入れ説以後、ぎこちない関係が継続していたと明らかにした。他の選手とは、他ならぬ日本の浅田真央。しかし、オーサーコーチは全てが噂に過ぎず、以後、接触した事実はないと否認した。日本のマスコミも時を合わせ、「浅田は、オーサーにコーチ提案をしたことがない」と報道した。しかも、オーサーコーチは、「今後、浅田を教える機会ができたとしても、絶対そうする考えがない」と強調した。

決別の原因の一つとして挙げられた金銭問題について、オーサーコーチは「1週間に550ドル(約65万7000ウォン)をもらう」とし、自分は少なくても、金妍兒には高いコーチではないと話した。オーサーコーチは、金妍兒側の対応に「ずっと侮辱され続けている」とし、「金妍兒が(私が働く)クラブを離れることがよさそうだ。離れたら、今のレベルの練習を独りでできるとは思わない」とし、残念な気持ちを示した。

●引退のための手順?

金妍兒がミニホームページで暗示したように、選手とコーチは契約関係に過ぎない。いつでも契約は打ち切ることができる。金妍兒とオーサーコーチの決別は、契約期間満了後、再契約を結ばなかっただけだ。しかし、どうしてこのような議論になるのだろうか。理由は二つある。

一つは、金妍兒が、引退を念頭に置いた手続きを踏んでいるのではないか、ということだ。金妍兒は、来年3月の世界選手権大会に出場するとし、選手生活を維持する考えを示した。しかし、新しいシーズンを控え、コーチと契約を行わないのは納得が行かない。金妍兒がテクニック面で完璧だとしても、コーチの役割は重要だ。特に、振付師のデイビッド・ウィルスンとの契約持続は、アイスショーに集中するという意味とも解釈される。

もう一つは、金妍兒側の適切ではない進め方だ。2人の決別は、多くの人の注目を集める事件だ。もし、2人が共に記者会見などで決別を知らせていたら、状況は今とはずいぶん違っていたはずだ。しかし、先に片方から決別の事実を公開し、決別を報告した主体を巡り、「口合戦」を繰り広げる間、取り返しの付かない事態になった。出会い方も重要だが、別れ方も重要だ。



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