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曖昧に一歩下がったホーリー、カギはパサバンに? 呉銀善氏の14座制覇問題

曖昧に一歩下がったホーリー、カギはパサバンに? 呉銀善氏の14座制覇問題

Posted May. 05, 2010 06:57,   

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呉銀善(オ・ウンソン)氏(44=ブラックヤク)の、女性としては世界初のヒマラヤ8000メートル14座制覇への疑問に関連して、明確な答えを出すと期待されていたエリザベス・ホーリー氏(86=米)が回答を見合わせ、「呉銀善を巡る議論」の今後の行方に注目が集まっている。

ホーリー氏は3日、呉氏と会ってエドゥルネ・パサバン氏(37=スペイン)が持ち出したカンチェンジュンガ未登頂疑惑について尋ねた。呉氏は詳しく説明し、ホーリー氏は最後に「14座を完登したのか」と尋ねた。呉氏は「そうだ」と答えると「おめでとう」と語った。一部のメディアはこれを巡り、ホーリー氏が14座制覇を認めたと配信した。さらに、ホーリー氏がにっこりと笑ったことまで伝えた。

しかし今のところ、ホーリー氏が、呉氏の女性初14座制覇を完全に認めたとは言えない。厳密にいえば、ホーリー氏の言葉は、「14座を制覇したなら祝福する」という意味だからだ。ホーリー氏は同日、東亜(トンア)日報の取材に対して、「パサバンが疑惑を撤回しない限り、議論中(disputed)という表示を消すつもりはない」と明らかにした。自分は記録者に過ぎず、判断する人ではないということも強調した。

自分の役割は記録に過ぎないと主張したが、ホーリー氏は48年間、世界山岳隊員らによるヒマラヤ登頂を記録し、事実上の公認機関としての役割を果たしてきた。しかし氏は、「女性で世界初」のタイトルがかかっている「呉銀善のカンチェンジュンガ登頂を巡る疑問」については一歩下がった。「パサバンが持ち出した疑惑は、全く根拠がない」や、「女性初の14座制覇は呉銀善だ」のような明快な回答を期待していた人々にとっては、残念に思わざるを得ない。

とはいえ、呉氏が、ホーリー氏がまとめる「ヒマラヤのデータベース」のカンチェンジュンガ登頂リストから外されることはない。ホーリー氏の登頂リストを見れば、「議論中」のしるしの付いた人だけでなく、登頂の真偽を表す「TRUE、FALSE」で、FALSEと表示された人も、リストから外されておらず、登頂者数に集計されている。結局、女性による世界初の14座登頂の主人公は誰かを巡る議論は、簡単には終わらない可能性が高い。APやAFPなど各国メディアの反応もまちまちだ。

これは根本的には、ヒマラヤ登頂を公認する権威ある機関そのものがないがために起きたからだ。ネパール官公庁は、登頂認証書を発行しているが、信頼度は高くない。ネパール登山協会は、「呉銀善を、14座全山登頂者と認める」と発表したが、国内外の山岳関係者らには明確なメッセージとはなっていない。多くの人々がホーリー氏の発言に注目したが、結局、氏は回答を見合わせた。

呉氏としてはいまさら、ホーリー氏の言葉を無視するわけにはいかない。昨年、国内でカンチェンジュンガへの未登頂疑惑が持ち上がったとき、ホーリー氏と長時間に渡って、2度のインタビューを行った末に認められたと強調したためだ。

ホーリー氏が立場を変えない限り、議論に終止符を打つことのできる人は、パサバン氏と呉銀善だ。パサバン氏が、ホーリー氏に伝えた呉氏の答弁を聞き、「私の疑惑はすべて解消された。女性初の14座全山登頂者は呉銀善だ」と口にすれば、状況を終了する。

実際、パサバン氏が主張する疑惑は非常に弱い。昨年、国内山岳関係者らが持ち出した疑惑に比べれば、なおさらである。氏は、「呉銀善とカンチェンジュンガに上ったシェルパ3人のうち2人が、呉氏は頂上まで上らなかったという」と主張したが、肝心のシェルパの名前は明らかにしなかった。当時3人のうち2人であるダワ・オンチュとぺマ・チューリング・シェルパは、呉氏の今回のアンナプルナ(8091メートル)の登頂を共にした。2人は東亜日報とのインタビューで、「とんでもない。パサバンはうそつきだ」と高ぶった反応を示した。

呉氏がアンナプルナ登頂を目前にした状況で、疑惑を持ち出したパサバン氏は、多くの登山家たちから「卑怯な行為」という批判も受けた。パサバン氏は、「自分の発言がこれまで広まるとは思わなかった」と一歩下がった。しかし、「負けて元々」のパサバン氏が、疑惑提起を取り消す可能性は高くなさそうだ。

議論に終止符を打つもう一つの方法は、呉氏が再びカンチェンジュンガに登ることだ。呉氏が、「私は登頂を確信しているが、少しの疑惑でもあるなら再び登る」と言えなくもない。しかし、呉氏は3日、ホーリー氏とのインタビューを終えた後に行った外国メディアとのインタビューで、「このような議論で再び登るつもりは全くない」と言い切った。昨年、国内で議論が持ち上がった時も同じだった。



hanwshin@donga.com