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韓国トラも「少子化の危機」

Posted December. 29, 2009 09:29,   

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朝鮮時代のトラは、都城の中は言うまでもなく、宮廷にも何気なく現れ、よく見かける動物だった。しかし、ソウル動物園の記録によると、韓半島でトラが発見されたのは、1924年、全羅南道(チョルラナムド)で4頭、江原道(カンウォンド)で2頭が最後となっている。10年、寅年を控え、現在、韓国に生息しているトラについて調べてみた。

●仔トラは産まれるだろうか

28日、国立生物資源館によると、国内に生息している韓国トラ(シベリアトラ)は合わせて51頭。このうち、ソウル動物園に24頭、エバーランドに8頭、清州(チョンジュ)動物園に5頭がそれぞれいる。仔トラは韓国で産まれたが、子どもを産んだメスたちはほとんど北朝鮮かロシアから連れてきた。

動物園は寅年を控え、仔トラ誕生に向け、努力している。トラは1、2月に集中的に交尾し、平均105日間の妊娠期間を経て2〜3頭を産む。しかし、毎日、観覧客を迎えるストレスからなかなか妊娠せず、流産する場合も多い。

23日、京畿道果川市莫溪洞(キョンギド・クァチョンシ・マクゲドン)で会った「草食男」白頭山(ペクドゥサン)トラの「トゥマンイ」(8歳、オス)も、恋愛プロジェクトの真っ最中だ。国立樹木園から来たトゥマンイは、体も大きく、敏感な性格のため、交尾に何度も失敗した。動物園側は、トゥマンイがメスらに害を与えるのを恐れ、交尾を中断させたが、まだまだ諦めるには早いと判断している。トゥマンイが、ストレスを受けないように、観覧客の前に出させず、ご飯も他のトラより3キロ多い7キロ与えている。動物園でトゥマンイに気を使っている理由は、現在、トゥマンイの他の全ての雄トラに交尾を禁じているからだ。ソウル動物園の関係者は、「近親交配をすると、個体数は簡単に増やせるかも知れないが、代を続けていくのは難しいため、外部から来たトラだけが交尾できる」と話した。

清州動物園(清州ランド管理事業所)には、白頭山トラ家族5頭がいる。夫婦のバンナムイ(10歳、オス)とチョンホ(8歳、メス)は、06年イホ(メス)に続き、07年ホブム(オス)とホスン(メス)を産んだ。しかし、まだ子どもと一緒に部屋を使っているため、妊娠が前ほど簡単ではない状況だ。

●サファリも政権交代中?

ベンガルトラが突然変異で産まれた百虎11頭がいるエバーランドのサファリでは、母系社会への転換が実現するかが、一番大きな話題になっている。今年3月まで10年以上、群れをリードしてきた「キサン」(10歳、オス)が今月初め、雌トラの「ホンビ」に跪いたからだ。来年8歳になるホンビは、最も旺盛な活動を見せている。百虎の群れはホンビを頂点に、3頭ずつ3つの群れに分かれ、権力が形成されている。一番力の強い1位グループも、いずれも雌トラの「ウホ」(5歳)、「ファラン」(10歳)、「ピョンファ」(4歳)から成っている。

しかし、まだ油断は禁物だ。2位グループ内の「カン」(3歳、雄)が、虎視眈々と権力を狙っているからだ。雄なので、他の雌に比べ体の大きいカンは、力を誇示するために攻撃性を露にする。飼育係のチョン・サンジョさんは、「今はホンビが力を握っているが、来年の夏になると、カンの上昇が目立つようになるだろう。結局は、体が大きくて力の強い雄が、雌らの勢力を再び抑える可能性がある」と話した。



jhk85@donga.com ryu@donga.com