Go to contents

皮ごと食べるのは不安? 農薬残留、果物の皮からほぼ検出されず

皮ごと食べるのは不安? 農薬残留、果物の皮からほぼ検出されず

Posted December. 02, 2009 08:39,   

한국어

果物の皮には一般人が懸念するほどの農薬は残っておらず、安心して皮ごとに食べてもよいことが、調査の結果分かった。食品医薬品安全庁(食薬庁)は1日、07〜08年にかけて、大手スーパーや市場などで販売されたりんごや梨、柿、ブドウなどの果物類4776件に対して残留農薬の検査を行った結果、99.81%の4767件から農薬が検出されなかったり、基準値以下の微量の農薬が検出されたと発表した。基準値を上回った果物類は、蜜柑=6件、桃=2件、りんご=1件の計9件に過ぎなかった。

食薬庁・食品基準課の朴ソンヒ課長は、「残留農薬のために不適合の判定を受けた果物も、水や果物向け洗剤を使って洗えば、ほとんど除去される水準であり、人体に害はない」とし、「現在、農家で使われている農薬は、体内にほとんど蓄積されないように研究・開発されたものであり、空気中で農薬が半分ほどに分解される半減期は、短くは1日、長くても2ヵ月程度だ」と話した。1960〜1970年代に農薬として多く使われたBHCやDDTは、半減期が50年以上のもので、人体内や土壌に農薬が残りうるものだった。これらの農薬は現在、輸入・流通の段階で、検査によって厳しく遮断されている。

朴課長は、「今回調査を行った果物類は、果樹園でそのまま出荷されたもので、洗わずにそのまま食べても人体に害がないものだ」とし、「外国では果物の場合、ほとんど皮ごとに食べるが、国内では皮をむいて食べるケースが多いので、今回のような大規模な調査を行うことになった」と話した。

果物の重さの10〜32%を占める皮には、慢性疾患を予防するポリフェノール化合物などの栄養成分や機能性成分が含まれている。したがって、皮をむいて食べれば、梨=10%、りんご=20%、柿=10%、ブドウ=32%の栄養成分を捨てることになる。りんごの皮の赤い色素の成分であるフラボノイドやアントシアニンは、抗酸化作用により、慢性疾患を予防すると知られており、ブドウの皮や柿の皮にはそれぞれ、認知症やガンを予防する働きがあるという研究結果が出ている。

野菜と果物における残留農薬を簡単に除去する要領は、食薬庁のホームページ「ニュース/お知らせ」メニューの「デジタル広報館」で動画で確認できる。



likeday@donga.com