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韓国損保87年史の生き証人、秘訣は「収益性最重視」姿勢 メリッツ火災

韓国損保87年史の生き証人、秘訣は「収益性最重視」姿勢 メリッツ火災

Posted June. 27, 2009 08:23,   

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1922年、韓国初の損害保険会社である「朝鮮火災」という名で事業を開始したメリッツ火災の歴史は、大韓民国の損害保険業の歴史でもある。メリッツ火災は朝鮮火災や東洋(トンヤン)火災という名称を経て、05年10月、現在のメリッツ火災へと会社名を変更し、87年間の歴史を続けている。

メリッツ火災の「MERITZ」は、「MERIT」(恩恵)という言葉と、複数型語尾「SS」の縮約形「Z」が結合したもので、顧客に提供できる恩恵の豊富な保険会社という意味を持っている。名前からあたかも外資系企業と思われがちだが、長い歴史を有している韓国固有の保険会社だ。

メリッツ火災は、日本植民地時代に事業免許を取得し、日本の損害保険会社各社と激しい営業競争を繰り広げた。それ以来、植民地支配からの独立直後の混乱や韓国戦争、政府による帰属財産化など、会社の存続と関連した苦難を何度も経験したものの、そのつど、原則重視や透明経営の原則を守り、成長を遂げてきた。

●損害保険歴史の生き証人

メリッツ火災(当時の朝鮮火災)は1922年10月1日、「保健奉公」や「穏健着実」を経営方針として掲げ、京城府ファングム省(現在のソウル中区乙支路)で営業を開始した。会社創業以来、東京海上など、日本の保険会社との競争の中で厳しい時間が過ごしたものの、1935年、太平路(テピョンノ)に最初の会社ビルを新築し、躍進の足がかりを作った。会社ビルの新築や会社の規模拡大政策を受けて、1939年=579万ウォンだった総資産は、1945年=1602万ウォンへと3倍近くも増加した。1946年は、ハングルで書かれた初の保険専門書、「保険要論」を発行するなどした。

1950年、東洋一の損害保険会社へと成長させるという意味を込めて、「東洋火災」へと会社名を変更した。当時、大韓民国政府の樹立以降、経済界は日本植民地時代に使われていた会社名を変更する傾向がはっきり現れていた。日本式に表記された会社名はもとより、朝鮮と表記された会社名も変えるケースが多く、会社名を変更したのである。1956年は、韓国内保険会社としては初めて、証券取引所に株式上場や企業公開を行った。

1967年、韓進(ハンジン)グループに統合された後、役員や従業員、店舗網を拡大し、メリッツ火災(当時は東洋火災)は、韓国損害保険業界のトップの座につけられた。1976年は、損害保険業界では初めて、挙収保険料が100億ウォンを突破した。しかし、1970年代半ばに入り、営業業績は徐々に減少し、1980年は業界において中間グループへとランクが下がった。

メリッツ火災が第2の創業を宣言し、本格的に跳躍することになったきっかけは、05年10月のことである。韓進グループから、兄弟関係の系列会社を分離した後、故趙重勳(チョ・ジュンフン)韓進会長の四男である趙正鎬(チョ・ジョンホ)メリッツ火災会長は、メリッツ火災を含め、メリッツ証券やメリッツ綜合金融、メリッツ資産運用、メリッツ情報サービスからなるメリッツ金融グループへと独立した。この時、現在の本社社屋であるソウル江南驛三洞(カンナム・ヨクサムドン)に新社屋を増築し、会社名もメリッツ火災へと変更した。

第2の創業宣言以来、メリッツ火災は中身の充実化や成長において、飛躍的な成果を遂げた。1兆9000億ウォン台だった元受保険料は3年間で2兆9000億ウォン台へと増加し、200億ウォン台だった投機純利益は07年=711億ウォンを達成した。昨年は資産が5兆ウォンを突破した。

●原則と透明経営

メリッツ火災の長寿の秘訣は原則経営や透明経営を通じた収益性に主眼を置いた成長である。外形競争を通じた規模拡大よりは、中身の充実化に優先順位をおいている。過度な販売コストによって出血競争が起きたり、収益構造が脆弱でリスクのある上、収益性が見込まれない事業からは、思い切って撤退した。

その一例として、メリッツ火災は通信販売チャンネルを利用していない。通信販売チャンネルを通じた保険販売の場合、不完全販売によるリスクがあるため、顧客との信頼に問題が生じかねないという判断からだ。大半の損害保険会社が積極的に参入しているオンライン自動車保険も同様に、主力事業ではない。過度な競争や高い手数料によって収益性が低いという判断からだ。

それよりは対面チャンネルを通じた長期保険の販売に力を入れている。長期保険こそ安定的な収益成長を保障できる分野だと見ているためだ。現在、損害保険業界での売上高基準で5位のメリッツ火災の長期保険の成長率は、05年の25.8%から、08年は19.1%と、業界トップレベルである。

また、メリッツ火災は、「分かち合いの経営」を重んじている。「Ready Mates=愛の奉仕団」を立ち上げ、全国40あまりの地域で、月1回以上、持続的にボランティア活動を行っている。さまざまな分かち合いの活動や顧客満足経営は昨年、金融監督院の国民の声による評価で3年連続して1等級を獲得し、韓国能率協会主催の顧客満足経営評価では、「綜合大賞」を受賞するなど、成果をあげている。



crystal@donga.com