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アヘンの原料になるケシ、北朝鮮軍の栽培映像初公開

アヘンの原料になるケシ、北朝鮮軍の栽培映像初公開

Posted December. 09, 2008 07:46,   

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北朝鮮平安南道大興郡(ピョンアンナムド・テフングン)の北朝鮮軍管轄地域内で、アヘンの原料となる「ケシ」が大量に栽培されている様子を撮った映像が初めて公開された。

拉致・脱北人権連帯は8日、ソウル清渓川(チョゲチョン)の広橋(クァンギョ)ギャラリーで、北朝鮮人権デジタル映像写真展を開き、「脱北者らが語った北朝鮮軍の『白トラジ事業』が事実であることを示す資料」として、約20分の映像を公開した。

同団体が昨年11月ごろ、北朝鮮軍内の情報員を通じて入手したとされる同映像は、昨年9月ごろに撮影されたもの。密かに撮影されたため、画面がぶれて画質はよくないが、一面がケシの風景が映っている。

拉致・脱北人権連帯のト・ヒユン代表は、「ケシの栽培農場がある山里に下りる場面から始まり、山頂から尾根までケシでいっぱいだ。その規模は見当がつく」と話した。

脱北者たちによると、平安南道大興郡には、この農場のほかにも、政治犯収容所である軍人民保安省の管理所でも、収容者たちによってケシが栽培されている。耕作されたケシは、咸鏡北道清津市羅南里(ハムギョンプクト・チョンジンシ・ナナムリ)の「羅南製薬」工場に運ばれ、ヒロポンなどの麻薬として生産されるという。

01年に脱北した金某氏(50)は、「150〜200人が働いている羅南製薬の『白トラジ職場』で麻薬が生産され、北朝鮮軍国家安全保衛部と海外の大使館を通じて販売されている」と証言した。

北朝鮮は90年代初め、咸鏡北道延社郡(ヨンサグン)一帯で、金日成(キム・イルソン)主席の指示によって、ケシを栽培し始めたという。

03年には、韓国政府が北朝鮮に支援した肥料が、ケシ栽培の農場に優先的に投入されたという脱北者の主張で論議が起こった。

北朝鮮人権団体は、今週を「北朝鮮人権週間」とし、北朝鮮人権セミナーと北朝鮮人権ドキュメンタリーの試写会など、北朝鮮の人権の実情を伝えるイベントを実施する予定だ。



constant25@donga.com