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仏政府、デモ隊の壊し屋「カッスール」に厳正対応

仏政府、デモ隊の壊し屋「カッスール」に厳正対応

Posted June. 28, 2008 08:34,   

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フランスはデモ隊の後を付いて回りながら、器物を破壊するグループを「カッスール(壊し屋、写真)」と呼び、平和的なデモ隊と区別して厳罰に処している。

カッスールは主にデモ隊にまぎれてデモで混乱した時を狙い、マスクで顔を隠して周辺の建物や車両のガラス窓を壊す集団のことを言う。デモの途中、起動警察(CRS)と衝突するのはほとんどカッスールたちだ。労組や学生らのデモの時によく現れ、主に大都市郊外地域に住むムスリムの青少年や感情をコントロールし切れない白人中間層の青少年から構成されている。

カッスールは2000年代に入って特に目立ち始め、06年、最初雇用契約(CPE=最初雇用の後2年間自由に解雇できる労働法の条項)に反対する学生と労組の大規模デモで大きな問題になった。当時、警察の受動的な態度を誰よりも問題視したのは、野党の社会党や全国学父兄連盟(FCPE)などだった。カッスールのため、デモの大義が損なわれるという理由からだった。

当時内務長官だったサルコジ現大統領は、カッスールに対して無寛容(ゼロ・トレランス)を宣言した。以後、警察はデモ隊と区別が難しいカッスールを探し出すために、デモ隊に変装して採証するなど、積極的な対処に乗り出した。

カッスールは、時には虚無主義、無政府主義、既存の体制に対する全面的な拒否などを歌いながら、革命のメッセージを伝えるふりをする。しかし、彼らはデモ隊が追及する目的には関心がなく、疎外感に端を発した無限な憤りを表出することにデモを利用する。

記者らもデモ取材の途中、時々カッスールから攻撃を受ける。カッスールらは、写真記者らが自分たちの姿を取って警察の身元の確認にお助けになっていると思っている。

フランスはデモが日常化している国だが、不法デモには厳しい。屋内集会は原則として午後11時まで認められるが、屋外デモをするためには政府の許可をもらわなければならない。政府はデモの主催側が独自に秩序スタッフを任命するようにし、日没の前までは終了する条件で許可を出す。警察の統制に応じない行為に対して、警察は地位の上下関係を問わず、強力に鎮圧する。4月、親チベットの掛け声を叫びながら、五輪の聖火リレーの妨害を図ったみどり党の議員が警察に腕を掴まれたまま連行されていく姿がテレビに放映されたりもした。



pisong@donga.com