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ミュージカル「明成皇后」、宮殿入り

Posted April. 24, 2008 05:04,   

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人気のミュージカル「明成皇后」が来月4日から12日にかけて、ソウル鍾路区新門路(チョンノグ・シンムンロ)の慶熙宮(キョンヒグン)の舞台にあがる。ソウル文化財団が5月から始まる「故宮ミュージカル」プロジェクトの初の作品だ。

「明成皇后」の企画会社、「エイコム」のユン・ホジン代表は、「ずいぶん前から故宮でのこの作品の公演計画を持っていた」と述べ、「室内舞台では表現できなかったスペクタクルを披露できるだろう」と語った。

慶熙宮での公演の持つメリットは、崇政殿と回廊からなる舞台が、客席を囲んでおり、生々しい臨場感を味わうことができることだ。客席は位階石の置かれた崇政殿の前庭だ。

室内の舞台では裁判のシーンから始まるが、今回の「宮殿」での公演は、明成皇后の結婚式から幕を開ける。慶熙宮の門が開くと、60人余りの婚礼行列が、観客席の中央通路を通り過ぎて、崇政殿にあがる。

公演のハイライトである明成皇后の殺害シーンも、臨場感が一段とアップされた。女官たちや日本の浪人たちが客席の両側の回廊からどっと押し寄せてきて、さらに早くて力動感あふれる展開を繰り広げ、生々しい感じを蘇らせる。

「壬午軍亂」や海で繰り広げられる洋夷との戦闘シーンも、室内よりグレードアップされる。戦闘シーンでは、客席のいたるところに設置された10個の大砲が打たれ、舞台の左右にある縦1.5メートル、横4.5メートルのスクリーンに映像を透視し、戦闘のシーンや明成皇后の避難のシーンを実感あふれるように描く。出演者も20人余り増えた。

室内舞台では2重の回転舞台を設置したが、今回の公演では、崇政殿前のサンウォルデとハウォルデとを活かして、立体的な構図を作るなど、宮殿の原型を活かす。ユン代表は、「慶熙宮は宮殿の塀や瓦が素晴らしい遮音壁の機能を果し、音響効果が優れている上、規模が小さく、宮殿をはじめとした全景が一目でわかることもメリットだ」と述べ、「観客席の四方が舞台なので、観客たちはまるで、歴史的な出来事を直接体験しているかのように感じるだろう」と話した。

ただ、全ての席が同じ高さの平地に置かれ、伝統婚礼の行列や両側の回廊で行われる浪人らによる襲撃シーンは、一部の座席ではきちんと見られないこともありうる。エイコムでは、「1200席の規模だが、宮殿が小ぢんまりして、大差はないだろう」と述べた。今回の公演はまた、140分の原作を、途中の休憩時間を省いて100分へと減らした。

屋外舞台なので、雨が降る場合はチケット料を払い戻したり、別途指定の日付で公演を再度行う案も用意している。チケット価格は、「故宮ミュージカル」の活性化のため、引き下げた。室内舞台の「明成皇后」の入場料は4万〜12万ウォンなのに比べ、今回の故宮公演は3万〜5万ウォンだ。李テウォン、李サンウン、ユン・ヨンソク、金ソンギなどの原作の役者たちがそのまま出演する。お問い合わせは02−3290−7144



polaris@donga.com