Go to contents

THE DONG-A ILBO Logo

一人の天文学者の外界での生命探し 「カール・せーガン」

一人の天文学者の外界での生命探し 「カール・せーガン」

Posted March. 17, 2008 08:32,   

한국어

この本は一人の失敗した夢から始まる。カール・セーガン(1934〜1996)。外界での生命体の探しに一生を捧げた人。願うものは最後まで見つけられなかったものの、夢をかなうための情熱ぶりであまりにも有名になった人。

「カール・セーガン」はベストセラー、『コスモス』の著者であり、映画「コンタクト」の原作者であるカール・セーガンの人生を盛り込んだ本だ。星や空想科学小説に夢中になった幼い時から、UFOのとりこになった大学時代、外界での生命体探しのための戦い、主流の科学界からはのけ者にされたものの、大衆の間では名をはせた科学著、そして、何度も結婚したが、幸せではなかった個人の人生までを、科学専門のノンフィクション作家である著者は、くまなく触れる。

この本を推薦した延世(ヨンセ)大学の李ミョンヒョン天文台責任研究員は、「学問的な境界や偏見を乗り切り、多学問的な達成を遂げた主人公であるセーガンの旅路を垣間見ることができ」と話した。この本を通じて、セーガンが遂げたさまざまなことと出会えば、推薦の言葉がさらに胸にジーンと来る。

1972年、木星への探査のためにパイオニア号を送った時、セーガンがやったことは人間を描いた絵や太陽系上の地球の地図など、人間が作った人工物を載せることだった。パイオニア号を準備するごろまで、外界での生命体を探す作業は、「外界から来る信号を分析する」ことに止まっていたが、セーガンは地球人の存在を外界に知らせる努力を試みたという点で、先駆的な存在だった。

このように、「外界生物」という、「存在するかどうかすら分からないもの」へのセーガンの情熱は、世界人から驚嘆や支持を導き出した。天文学を分かりやすく解いた著書『コスモス』はベストセラーとなり、テレビのドキュメンタリ番組の「コスモス」も、世界60ヵ国で放送され、5億人が視聴した。

これには彼に勇気を与えた3度目の妻、アン・ドルヤンの協力が大きかった。それまでの結婚は失敗に終わったものの、後ほど気の会う配偶者と会った彼は、ドルヤンの励ましのおかげで、「メディア科学者」としての名をはせた。セーガンによって、天文学は堅苦しい学問の世界を離れた。大衆にとって宇宙は依然として神秘の対象だったが、もはや理解できない難しい天文学用語で覆われているものではなかった。

セーガンの提案で、全世界人の共同作業で行われている地球外の文明探査計画(SETI)は発足してから数十年が経っているが、いまだに成果をあげていない。しかし、人々は生前のセーガン言葉をかみしめながら研究を怠らない。「証拠のないことは、すなわち、ないということの証拠ではない」。

ある人たちはセーガンがイメージや幸運などの面でついていたと、大衆に価値のないものを売り込んで成功したと批判する。彼らの言葉どおり、セーガンが人々に与えたものは、かつての人たちがほしがったものではなかった。しかし、セーガンのおかげで、人々は夢を見るようになり、想像力を広めることができた。それこそセーガンの業績の中で最も大きな業績だった。



kimjy@donga.com