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[オピニオン]国情院の法廷証言拒否

Posted October. 17, 2007 03:20,   

Updated January. 01, 1970 09:00

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南山(ナムサン)の国家安全企画部(国家情報院(国情院)の前身)に着いて、地下室に下りた。群青色の軍服に着替えてからしばらくは、人間以下の待遇を受けた。オレンジ色の電球が怪物の目のように薄暗く光る部屋で、耐えがたい暴行を加えられた。(中略)幹部が現れ、脅迫や暴言を浴びせかけ始めた。「おまえを飛行機に乗せて、済州(チェジュ)道に行く途中で海に捨てたっていいし、自動車で大関嶺(テグァンリョン)の深い谷底に連れて行き、土に埋めたっていい」(中略)○○○記者の耳をつんざくような悲鳴が隣の部屋から聞こえてきた。

◆1980年代半ば、東亜(トンア)日報の編集局長を務めた人物の著書に出てくる内容だ。国家情報機関がかつて、「国益」にかこつけて、メディア関係者にどれだけ悪行を働いたかを端的に示す事例だ。当然、過酷な行為であり、重大な犯罪行為だ。外部に出て一切口外しないという念書まで書かされた。さらに、拷問への直接・間接的な加担者たちが刑事的な処罰を受けた事例は聞いたことがない。このような明白な犯罪まで、「職務上の秘密」という理由で覆うことはできない。

◆今度は、国情院側が、金大中(キム・デジュン)政府時代の不法傍受事件のついての控訴審の法廷での証言を拒否して物議をかもしている。関係した職員たちの証言を認めた1審の裁判の時とは打って変わった態度だ。1審の時とは、検察出身の金昇圭(キム・スンギュ)元院長と、現在の「核心情報マン」の金萬福(キム・マンボク)院長の考え方が違うためだろうか。通信傍受部署の総責任者(8局長)だった金氏は、1審のさい、証人として出廷し、国情院の不法傍受の事実や林東源(イム・ドンウォン)、辛建(シン・ゴン)元院長の責任を認め、有罪判決を受けさせた。

◆今の国情院は非公開証言すら拒んでいる。身分の露出や活動制約を理由として掲げている。しかし、「職務上の秘密」を規定した国情院・職員法が不法傍受を重大犯罪とみなす憲法や通信秘密保護法、さらに司法の権威の上に君臨するわけにはいかない。身分露出の言い訳も説得力に欠ける。金院長だけみても、アフガニスタンでの人質事件の交渉後と、今回の南北首脳会談の前後に、身分を思う存分露出した。ましてや、大統領すら自分の都合にあわせて主張を変えるのが日常茶飯事だから、忠僕たちが真似するのもあたりまえだろう。

陸貞洙(ユク・ジョンス)論説委員 sooya@donga.com