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[社説]南北について国民を誤って導いた李泳禧氏の有頂天

[社説]南北について国民を誤って導いた李泳禧氏の有頂天

Posted May. 19, 2007 04:06,   

Updated January. 01, 1970 09:00

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南北閣僚級会談の北朝鮮側団長である権虎雄(クォン・ホウン)内閣参事は一昨日、南北間試験運行列車に乗って開城(ケソン)を訪れたいわゆる進歩論客の李泳禧(リ・ヨンヒ)氏に意味深長な賞賛の言葉を送った。権参事は、「94年の核拡散禁止条約(NPT)脱退の頃、状況が複雑な時に、李先生が民族的善意で文章を書いたことを印象深く覚えている」と述べた。権参事の発言は、クリントン米政府が一時、北朝鮮爆撃まで検討した北朝鮮核危機前後に表した李氏の主張を指したものだ。

李氏はいくつかの文章で、「北朝鮮は、米国の核攻撃の脅威の中で、自衛手段として核を保有しようとしている」と一貫して北朝鮮を擁護した。李氏は、「米国—北朝鮮核問題のPTSD的特性」(92年)という文章で、「北朝鮮が核を放棄しても、米国の北朝鮮政策は修正されないだろう」とし、「いったん国際査察に開放されれば、それを再開することは事実上不可能だ。歯の抜けた幼い虎になる」と指摘した。何としても核を放棄するなという入れ知恵でなければなんであろう。

一昨日、李氏は、北朝鮮の権参事の賞賛に鼓舞したのか、「(私が)20〜30年間育てた後輩や弟子が、韓国社会を牛耳っている」と話したという。「後輩や弟子が大韓民国を牛耳っている」という李氏の言葉は、70年代と80年代、彼の本を読んで意識化した人々が、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権で核心的役割を果たしていることを誇っているように聞こえる。実際、大韓民国の伝統性やアイデンティティを否定し、批判する左派政権の集団意識は、李氏の歴史観、統一観、体制観から始まった面が強い。

李氏は北朝鮮に対し、「新しい国の革命と熱気が天を衝き、贅沢に暮らし権勢を享受していた者が一掃された社会」と美化した。李氏はまた、北朝鮮住民の実情について、「トウモロコシのおかゆだけを食べ」「栄養失調でやせ細った」などという言葉は、韓国側の権力が国民に注入した固定観念だと主張した。金日成(キム・イルソン)に続く金正日(キム・ジョンイル)世襲専制集団が、2300万の住民の上に君臨し、世界のあちこちで豪華な嗜好品を購入して贅沢な暮らしをし、多くの餓死住民を見捨てた事実について、李氏は一言も発言したことがない。このような李氏が民族を心配していると強弁するなら、飢え死にし、政治的に弾圧を受けて死んだ北朝鮮住民の魂が黙っていないだろう。

日本の植民地支配からの解放後、北朝鮮の金日成政権が韓半島の分断を画策したソ連占領軍の指示と操縦によって登場したことは、旧ソ連などの資料によって明々白々であるにもかかわらず、李氏はこの点についてもまったく言及していない。逆に、北朝鮮の南侵による戦争の廃墟の上で果たした大韓民国の驚くべき成就には、徹底して背を向ける。

李氏は、南北間の体制競争で北朝鮮が優勢な時は熱烈に統一を支持し、ソ連と東欧が崩壊し韓国の優勢が確固になった90年代からは、「現在の状態で統一すれば、不幸な事態が訪れる。徐々に道理に従って民族内部の力で統一を推進しなければならない。北朝鮮に余裕を与え、内部の民生問題を解決する機会を提供しなければならない」と豹変した(93年、セヌリ新聞インタビュー)。大韓民国が主導する自由民主主義市場経済体制への統一は望ましくないということではないのか。

李氏は、中国の毛沢東が権力闘争の手段として実施した文化大革命を賞賛した。しかし、暴力と狂気の文化大革命で数百万人の犠牲者が出たという事実が伝えられると、「当時は資料が不足していた」と苦しい言い訳ばかりした。

李氏は、南北社会を誤って評価し、多くの若者を誤って導き、国家アイデンティティを揺さぶったことに対し、後悔する様子がない。それどころか「後輩と弟子が韓国社会を牛耳っている」と喜んでいる。李氏が犯した過ちを一つ一つ取り上げる時が来た。