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次期主力戦車「XK2」、韓国独自技術で開発

次期主力戦車「XK2」、韓国独自技術で開発

Posted March. 03, 2007 03:24,   

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世界最高水準の韓国型次期主力戦車(XK2)が、国内独自の技術で開発された。

国防科学研究所(ADD)は2日、慶尚南道(キョンサンナムド)の昌原(チャンウォン)試験場で、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領や軍、防衛産業の企業関係者らが出席した中、XK2試作品の出庫式を行った。

ADDやロテムなどの国内の防衛産業企業が95年から12年間、約2000億ウォンを投じて開発したXK2は、機動力や火力、生存性などの面で、ドイツのレオパルト2A6、米国のM1A2エイブラムス、日本の90式、フランスのルクレールなど、先進国の主力戦車と性能で肩を並べるか、それらをしのぐと評価される。

「黒豹」という異名がつけられた次期主力戦車は、1台当たりの価格が83億ウォンで、来年末までに陸軍の試験評価と2年の量産準備期間を経て、2011年から実戦配置され、現在運用中のK1A1戦車と交代する。

▲世界最先端のIT戦車〓ADDの金ウィファン戦車システム部長は、「次期主力戦車は、コンピューター情報技術(IT)を極大化した新しい概念の電子式戦車で、山地が多い韓国の地形に適するよう設計された」と説明した。

現存最高の戦車とされるレオパルトとエイブラムスは、1970、80年代に開発された機械式戦車で、90年代初めに製作されたルクレールだけが電子式戦車だ。

まずIT技術を利用し、火力と命中度を画期的に高めた。次期主力戦車はルクレールと同様、乗務員が3人だ。弾薬手が砲弾を装填するレオパルトやエイブラムスなどの機械式戦車とは違い、自動装填装置を具備し、弾薬手が必要ないためだ。その代わり、弾薬手が乗る空間を利用して、砲弾積載量を増やした。

さらに、K1A1戦車の120mm44口径砲より1.3メートル長い120mm55口径滑腔砲を装着するなど新型砲弾を具備し、敵戦車への破壊能力を大いに高めた。

また射撃時に停車しなければならない機械式戦車とは違って、電子式射撃統制装置を備えたことで、走りながら正確に射撃できる。特に、ターゲット自動探知追跡装置や自動識別能力は、ルクレールをしのぐ。

生存性も高まった。多目的高爆弾で敵のヘリコプターを攻撃できるように対空防御能力を装備し、対戦車ミサイルの攻撃に対しては、自動警告および誘導撹乱装置で、ミサイルを避けることができる。現存の戦車の中で、ヘリコプター交戦能力を備えているのはXK2が唯一だ。

この他に、4.1メートルの深さの水中を機動し、水の外に出た瞬間、即時に射撃できる。ルクレールが4メートル潜水でき、他の戦車は2メートル前後に過ぎない。エンジン出力も1500馬力(K1A1は1200馬力)に高め、時速70キロで走れるように機動力を強化した。

▲開発の意義〓安東万(アン・ドンマン)ADD所長は、「地上兵器の象徴である戦車を独自の技術で開発したことで、北朝鮮の機甲戦力に対して優位を確保できるだけでなく、最先端の性能と価格競争力を備え、輸出も可能だ」と自評した。特に陸軍は、次期主力戦車が「国防改革2020」によって大幅に削減される地上軍兵力の空白を埋めるものと期待している。



yshwang@donga.com