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検察捜査で分かった「クォン・サンウ脅迫事件」

検察捜査で分かった「クォン・サンウ脅迫事件」

Posted February. 07, 2007 07:05,   

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「俺、金テチョンだが…」。

昨年4月13日、「韓流スター」の俳優クォン・サンウ(31)氏は乗用車の中で、1970年代に韓国内の巨大暴力団の一つだった「西方(ソバン)派」の元ボス、金テチョン(59)容疑者から電話を受けた。

クォン氏はひとまず電話を切ったが、金容疑者は再び電話をかけてきた。そばに座っていたクォン氏の知り合いが代わりに電話に出ると、金容疑者はクォン氏に会わせることを要求し「クォン・サンウの自宅が○○○アパートの○号だろう?明日から(家の中が)血の海になっても構わないんだな?」と脅かした。

翌日の昼間、金容疑者は再びクォン氏に電話をかけてきた。

金=クォン・サンウか?金テチョンだが、昨日、会いたいと伝えてあったはずだが…。

クォン=どういったご用事でしょうか。

金=昨日電話に出た人に話したが、話を聞いていないのか。会いたくないというのだったら、自宅まで訪ねると伝えろと言ったのに…。

クォン〓どのようなご用件なのか話していただかないと…。

金〓俺が名前を知らせたのに、電話で話さなければならないのか?会う時間はないというのか?

金容疑者は日本人の友人N氏から「クォン氏が日本でファンのつどいの行事を行うと話しておきながら、約束を守らない」という話を聞いて、クォン氏に行事を行うよう督促するために電話をかけたものだった。

それ以降金容疑者は「日本にNという友達がいるが、クォン・サンウを告訴すると言っているんだ。詐欺で告訴しても、マスコミに暴露しても構わないってことなんだな?俺がここまで話しても会いたくないってことは、いかなる不祥事が起きても、だから、どんなことをしても構わないということなんだな?」と脅迫した。

クォン氏側は金容疑者がかけてきた電話の内容を収録し、昨年5月、ソウル中央地検に収録した内容を提出しながら捜査を要請した。

03年5月からの2年間クォン氏のマネジャーを務めたペク某(29)容疑者は、他の理由からクォン氏を脅迫した。ペク容疑者は05年11月、クォン氏に会って2年間自分と専属契約を結ぶことを要求した。クォン氏がためらっていると「スキャンダルを暴露したら、君が無事だろうと思っているのか。どうなるのか、いまに見てろ」と威嚇した。

結局、クォン氏はぺく容疑者に、「マネージメントの業務をペク氏に委任する。この契約を違反した場合、10億ウォンをペク氏に支給する」という内容を盛り込んだ自筆の覚え書きも書いて渡した。検察によると、ペク容疑者は自身の背後に暴力団がいるという事実をクォン氏に誇示した。

ソウル中央地検・刑事3部(部長朴忠根)は6日、金容疑者を強要未遂の疑いで追加起訴し、ペク容疑者は強要の疑いで逮捕、起訴したと伝えた。金容疑者は刑務官に賄ろを供与した疑いで昨年11月、昌原(チャンウォン)地検晋州(チンジュ)支庁に逮捕されたが、持病の狭心症のために拘束執行停止で釈放され1審裁判を受けている。

検察はクォン氏のほかに、他の韓流スターらも似たような脅迫に苦しめられているという情況をとらえて、マネジャーらに連絡を取ったが捜査を回避している模様だ。

検察関係者は「捜査の過程で被害者たちが報復を恐れて供述を忌避したり、重要な参考人らが潜伏したり、出席の約束を守らないなどの苦情があった」と説明し、「韓流スターらの海外活動やキャラクターグッズの販売など利権に介入する素地のある海外・韓国内の暴力団とのかかわりの可能性について取り調べをつづけている」と明らかにした。

しかし、ペク容疑者側は「検察が起訴した内容はすべて偽りのものであり、法廷で無罪を証明するため戦っている」と反論した。



will71@donga.com