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中国、3省横断高速道路建設「白頭山と延辺朝鮮族の隔離工程?」

中国、3省横断高速道路建設「白頭山と延辺朝鮮族の隔離工程?」

Posted October. 26, 2006 06:58,   

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中国が早ければ今年度末に着工する東北3省横断高速道路は、白頭山(ペクトゥサン、中国名・長白山)から延辺朝鮮族自治州を隔離疎外するだろうという分析が出ている。

25日、丹東の鴨緑江満報などが報道したところによると、中国政府は、黒竜江省の鶴崗から遼寧省の大連につながる21番国道(約1960キロ)区間に鶴大高速道路を建設することにした。

丹東市が発表した「第11次5ヵ年計画」によると、09年まで東港〜通化区間が完工する予定だ。この区間が開通すれば、走行距離が現行の約260キロから約190キロに減り、走行時間は6時間から2時間ぐらいに大幅に短縮される。

延辺朝鮮族自治州の中心である延吉から二道白河を経て、白頭山に行くのに5時間かかる反面、反対方向へさらに遠く離れている通化から撫松を経て、白頭山までには2時間前後と大きく時間が短縮される。

丹東のある漢族の消息筋は、「鶴大高速道路が開通すれば、東北3省の交通と人的な流れに大きい変化が予想され、このため、延吉を中心にした朝鮮族自治州が『白頭山通路』として持つ意味は大きく色あせる」と話した。

しかも白頭山と近い白山に空港ができ、長春〜通化間の高速道路まで建設されれば、朝鮮族自治州が管内の西南方に位置した白頭山から「相対的な接近の不便」を理由に孤立しかねないと、この消息筋は伝えた。

これまで白頭山を訪れる観光客は、主に延吉を中心にした延辺朝鮮族自治州を通じて白頭山に登りながら、「朝鮮民族の霊山=白頭山」を連想したが、高速道路が開通して接近路が変われば、このようなイメージが大きく薄くなるものと見られる。

丹東のある旅行業界の関係者は、鶴大高速道路が開通すれば、桓仁、集安など韓国人がたくさん訪れる高句麗(コグリョ)の遺跡地が丹東からわずか2時間余りの距離に置かれるようになって、韓国観光客の延辺行きも大幅に減るだろうと予想した。同関係者は、「丹東市が丹東〜仁川(インチョン)間の直航路の開設のため、韓国政府と交渉をしていると聞いている。直行路が開設されれば、白頭山と集安などを観光するのに、『丹東ルーツ』が『集安ルーツ』よりかなり高い競争力を持つようになる」と説明した。

特に、昨年5月は吉林省が「長白保護管理委員会」を新設して、その間、延辺朝鮮族自治州が持っていた白頭山管理権を省の直轄に移管したため、現地の朝鮮族らはこれから白頭山の「脱朝鮮族」作業にさらに拍車がかかることを懸念している。



bonhong@donga.com