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朝鮮王朝の国璽すべて紛失…時期、理由も不明 監査院発表

朝鮮王朝の国璽すべて紛失…時期、理由も不明 監査院発表

Posted August. 25, 2006 03:03,   

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「朝鮮国王之印(朝鮮国王の印)」など、朝鮮王朝の歴代国璽13顆(か)がすべて紛失していることが明らかになった。

監査院は24日、昨年11月から12月にかけて実施した文化財庁や国立中央博物館など文化財と関連のある10機関の管理実態に対する監査結果を発表した。

国王の印章である印璽には、王権承継および外交文書に使う「国璽」と公文書に使う一般行政用の印璽の二つがあった。

監査院によると、朝鮮王朝では計13の国璽が製作されており、このうち、朝鮮の最初の国璽である「朝鮮国王之印」などの3顆が1971年から1985年の間に紛失したことが確認された。残りの10顆は紛失の時期や理由さえ分かっていないという。

計26顆が製作された一般行政用の印璽では、21顆が紛失したことが確認された。

監査院によると、国立故宮博物館が所蔵している御宝(国家行事の際に製作された王と王妃の儀式用の印章)316顆はそのほとんどが印面(印章の文字を刻んである面)に錆が出ており、印紐(つまみ)が破損している。

また、国立中央博物館が中国、三国時代の蜀の武将、関羽を記念する「北廟碑」を展示しながら明朝の武将である陳璘の記念碑と説明するなど、所蔵物に対する調査や研究の不備のため、事実関係すら把握できずにいるケースも多数確認された。

監査院の関係者は、「文化財庁が国璽や御宝などを宮殿内の行閣(ヘンガク=宮殿や寺院の本殿を囲む住居空間)など保管場所として適していないところに保管しておき、保管状態の確認さえ怠っていた」とし「国立故宮博物館は、所蔵している『大朝鮮国大君主宝』が国璽の見本である事実すら知らずにいた」と述べた。

監査院は、また昌徳宮(チャンドクグン=史跡第122号)の文化財指定区域内にテニス場が違法に設置されていることや、ソウル中区小公洞(チュング・ソゴンドン)に位置する「圜丘壇(旧称:円丘壇)」保護区域内には冷却塔が違法に建設されたまま放置されていることを摘発し、撤去したと発表した。



sys1201@donga.com