Go to contents

盧大統領「北朝鮮の過誤…長い目で許そう」

盧大統領「北朝鮮の過誤…長い目で許そう」

Posted August. 16, 2006 03:02,   

한국어

盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は15日、南北関係と関連して、「胸の奥に残っている怒りと憎悪の感情を、もはや克服しなければならない。過去を許し、和解と協力の道に進まなければならない」と述べた。

盧大統領は同日、ソウル鍾路区(チョンログ)の世宗(セジョン)文化会館で開かれた第61周年光復節(クァンボクジョル、日本植民地支配からの独立記念日)記念式典で、「過去、北朝鮮が犯した戦争や拉致などで苦痛を受けた人々を思えば、北朝鮮に対して寛容と和解の手を差し伸べることは、決して容易なことではない」としながらも、このように述べた。

盧大統領の「北朝鮮を許す」という発言は、韓国戦争や拉致被害者、テロ問題などに対し、北朝鮮が責任の認め謝罪をしていないうえ、社会的合意がない状態での発言であり、議論を呼ぶものとみられる。

盧大統領は、対北朝鮮政策と関連して、「何より重要なことは、韓半島の平和と安定を最優先に置き、状況を扱えるレベルで管理していくことだ」と述べた。

さらに、「寛容と忍耐で北朝鮮を説得し、改革開放の道に導かなければならない」とし、「開城(ケソン)工業団地をはじめとする経済協力事業を、南北がともに平和と繁栄の道に進む頑丈な橋として築き上げなければならない」と強調した。

盧大統領は韓日関係について、「日本は過去を心から反省し、これまでの謝罪を裏づける実践で、二度と過去のような過ちを繰り返す考えがないことを証明しなければならない。独島(トクド、日本名=竹島)、歴史教科書、靖国神社参拝、そして日本軍慰安婦問題の解決に向けた実質的な措置がそれだ」と述べた。

盧大統領は戦時作戦統制権返還について、「国の主権を正すことであり、国軍統帥権に関する憲法精神にも合致していない非正常な状態を正常に戻すことだ」と主張した。

また、盧大統領は北東アジア情勢と関連して、「地域平和と協力秩序を脅かす覇権主義を警戒しなければならない。不幸にも、北東アジアには今も過去の不安な機運が頭をもたげている」と診断した。

盧大統領は、「これからは、統合の路線が現実の力で国を導き、歴史の正統になるよう努力しなければならない」とし、「民主主義と人権という最小限の価値を侵害した行為に対しては、心から反省し謝罪しなければならないが、過去の歴史の過誤による伝統性問題や資格問題は、もはや歴史の評価に譲り、許して和解を成し遂げよう」と訴えた。

いっぽう光復会の金国柱(キム・グクチュ)会長は祝辞で、盧大統領の「北朝鮮を許す」という主張とは違い、「北朝鮮は南北共存と平和繁栄のための韓国の努力に背を向け、無謀なミサイル挑発で北東アジアの緊張を高めている」と北朝鮮を非難した。

さらに、「先輩世代は、高度の産業化と民主化を成し遂げる誇らしい偉業を果たしたが、先進国への入り口で、多くの障害や葛藤、摩擦など、光復の光を遮る環境が造成されている」と述べた。



jyw11@donga.com