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[社説]金秉準氏がやったこと

Posted May. 31, 2006 03:00,   

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盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の主な政策を主導してきた金秉準(キム・ビョンジュン)大統領政策室長が退いた。金氏は不動産対策をはじめ、いわゆる教育革新、国家均衡発展、政府革新、両極化の解消など数多くの政策に関与した。全ての政策に政権コードの均衡と平等を注入したが、具体的な成果を上げた例は見つけがたい。

金氏は昨年2月、「住宅景気を回復させて、建設を浮揚する考えがない」とし、住宅価格との戦争を宣布した。住宅価格が上がり続けると、「憲法なみに変えにくい不動産政策」「税金の爆弾、まだまだ」「市民団体の活動に関心を持とう」など絶えず反市場的な発言を行った。住宅価格はさらに上がり、建設景気は極度に冷え込んだ。

国内で金がよく回るようにするのが経済政策の要だ。それなのに、金氏ら政策権力者らは、投資も消費も住宅取引も住宅建設も関連の働き口の創出もうまくいかない政策を、よくも選んだものだ。所得下位階層の貧困化の拡大だけでなく、全階層の下向移動がその結果だ。

金氏は李廷雨(イ・ジョンウ)前大統領政策企画委員長と共に盧政権の代表的な政策設計者だった。李氏は分配重視政策にこだわり、市場抑圧的な不動産政策を主導した。金氏もその延長線上にいた。

盧大統領が数多い学者の中で、よりによってこのような人々を政策ブレーンに起用し、長く依存したのは国民の不幸だ。分配を改善しようとしても、大多数の競争国はもちろん、一部の先進国よりも低い経済成長ではできるわけがない。李氏や金氏がこだわってきた政策は彼らが期待していた効果よりさらに大きな逆効果を生んだ場合が多い。政策の複雑な波及に対する想像力が不足し、そもそも均衡感覚に問題があったからだ。彼らが経済主体に対してさらに楽しく働き稼ぎ使える雰囲気を作ったなら、韓国の経済はもっと活性化したはずだ。

盧大統領が金氏を内閣に重用するという話が聞かれる。この政権では政策失敗、国政失敗の責任を誰が負うか知りたい。すでに立証された失敗も無視する人事が成功すると思っているとすれば、これこそこの政権の病だ。