Go to contents

歯ぐきが急にずきずきする原因、ストレス

歯ぐきが急にずきずきする原因、ストレス

Posted May. 22, 2006 03:01,   

한국어

歯ぐきの疾患が急に悪化した患者のうち、ストレスが原因の場合が少なくない。そのために歯ぐきの疾患、口臭、あご関節異常、歯軋りなどで歯科を尋ねる患者に、簡易性格診断検査と多面性格検査(MMPI)のような心理テストを行う歯科病院も増えてきている。

▲口腔、ストレスに脆弱〓歯ぐきの疾患のような口腔疾患は、細菌が主な原因だ。

しかし、慶煕(キョンヒ)大学歯学部口腔内科の洪政杓(ホン・ジョンピョ)教授は、「口腔疾患があってもなくても、口腔の中の細菌の量と種類には大きな差がない」と話す。細菌だけで歯ぐきの疾患を説明することは難しく、ストレスが主要原因の一つだという説明だ。

ソウル大学歯学部歯周科の具英(グ・ヨン)教授も、「歯ぐきの疾患は成人の約80%が持っているが、普段は潜伏していて、ストレスで免疫機能が落ちると、炎症反応が大きくなって現われやすくなる」と話した。「受験生、失職者、破産者の中で、急に歯ぐきの疾患が悪化する場合が多い」と言うことだ。

慶煕大学歯科大の洪教授は、ストレスが免疫物質を持っている唾液の分泌にも影響を及ぼすと主張する。ストレスが唾液の分泌を管掌する自律神経の妨げとなると言うのだ。

洪教授が、大韓口腔内科学会誌の最新号に発表した論文によると、ストレスは唾液腺の機能を落とすか、ひどい場合は破壊することもあることが確認された。

実験用のネズミを閉じ込めて「急性ストレス」を与えた結果、3日目から唾液腺が崩壊され始め、5日目には完全に破壊された。また、寝かせないで明りを照らすなど「晩成ストレス」では、3週目から唾液腺細胞の破壊が徐々に進行した。

慶煕大歯学部の洪教授は、「免疫力が弱くなった時、一番先に反応を見せる所は口腔」とし、「後天的に免疫力が欠乏する後天性兔疫欠乏症(AIDS)患者の場合、口腔で一番先に変化が観察される」と話した。

▲放置しておけば、歯周炎の可能性も〓歯ぐきの疾患が悪化すれば、まずストレス、疲労など本人の免疫状態を点検する必要がある。

また、歯ぐきの疾患の主要原因に数えられる細菌を減らすには、プラック(口の中の食べ物と細菌が結合して生ずる歯垢)とプラークが硬く石灰化した歯石を地道に管理することが重要だ。

正しい歯磨きがプラークを無くす基本だが、歯磨きだけでは完全にプラークをとり除くことができないだけに、定期的な歯石除去(スケーリング)は歯ぐきの疾患の予防のために必須だ。

ソウル大の具教授は「スケーリングを受けない患者の場合、6ヶ月や1年単位でスケーリングを受けた集団に比べて、歯ぐきの骨(歯周骨)の破壊程度は3倍、速度は4倍も速いことが調査で分かった」と話した。

歯ぐきの疾患を治療せずに放置しておけば、歯ぐきに炎症ができる歯肉炎だけでなく、歯を取り囲んでいる歯ぐきの骨にまで炎症のできる、歯周炎が生ずる可能性がある。

歯肉炎はスケーリングだけでもある程度治療になるが、歯周炎が生じれば歯ぐきを裂いて炎症を掻き出す歯周掻爬手術を受けなければならない。また、歯周炎が歯の根のところまで広がると、歯を抜かなければならなくなる場合もある。

具教授は「歯ぐきに炎症があっても、歯と歯ぐきの間の空間を通して、炎症反応物質は徐々になくなっていく」とし、「症状は緩やかに進行するため、放置しておくと、歯を失う場合もある」と助言した。



larosa@donga.com