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[オピニオン]「東海」なんてどうでもいい広報処

[オピニオン]「東海」なんてどうでもいい広報処

Posted September. 16, 2005 06:34,   

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日本人記者から「右翼退治」の秘法たるものについて教えてもらったことがある。日本の有識者や記者らが進歩的な意見を示せば、右翼からの抗議で頭を抱えるようになる。しかし、作家の司馬遼太郎の話を引用すれば、いかに激しく右翼を批判しても、右翼から何もいわれないという。明治維新を美化し、日本的な美意識や日本人のまじめな性格、人傑の英雄的な姿について取り上げ数多くの作品を残しているからだ。そのため、右翼は彼のことを自分たちの味方と思っているという。

◆司馬良太郎により発掘された英雄が、かの有名な坂本竜馬という明治時代の熱血青年だ。朝鮮時代末期の開花期に活躍していた若手開花主義者の金玉均(キム・オクギュン)と比較される風雲児ともいえる。32歳で殺され、短い人生を閉じた。しかし、天皇を中心とする権力再編に貢献し、日本初の総合商社を立てたという。司馬遼太郎の『竜馬がゆく』という小説が、平凡な青年を一躍英雄にさせた。そして竜馬は、日本人に最も尊敬される歴史人物になった。

◆幼い竜馬に母親は広い世の中を知ってもらうため、世界地図を広げて教えた。彼の故郷の高知県にある記念館では、その場面を再現するフィルムを上映している。驚いたことに、その日本の古地図には韓半島と日本列島の間の海を大文字で「朝鮮海」と書いてある。もし、日本人との間で東海(トンヘ、日本海)の呼称をめぐる論争になれば、「貴国の竜馬が見て学んでいた地図にも朝鮮海(東海)とあって、日本海ではなかった」と話したらどうなるだろうか。まさに日本人がものを言えなくなるような「日本海」退治の秘法になるのではないか。

◆英国国立図書館の古地図90点のうち、64点に東海とある。特に18世紀以前に製作された地図の場合は、東海(高麗海)が圧倒的だ。ところが、19世紀に日本が勢力を増してから、日本海が多くなり、その間違いを改めるために今もわれわれは力を入れているわけだ。しかし、国政広報処が韓国内の外国人学生の教育に、数ヵ月も「日本海」と表記された地図を使っていたことがわかった。笑って済まされることのできない深刻な広報の過ちだ。飼い犬に手をかまれたような気持ちだ。

金忠植(キム・チュンシク)論説委員 skim@donga.com