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知らないうちに…韓国人は塩の食べ過ぎ

Posted August. 17, 2005 06:27,   

한국어

朝食はテンジャンスープ(韓国味噌の味噌汁)、昼食はうどん1杯、夕食のおかずはキムチと塩漬けのさば。午後のおやつにはポテトチップス1袋。

「3食として何の変哲もない」とされるほどの韓国人の一般的な献立だ。ところが、この人の一日のナトリウム摂取量は5850mg。世界保健機関(WHO)が定めた成人基準の一日最大摂取量(2000mg)の3倍近い。

昼食のうどんにキムチを添えると1000mg程度がさらに増える格好だ。自分も知らないうちに塩の過多摂取をしている韓国人。政府が国民の過剰なナトリウム摂取に警鐘を鳴らしている。

食品医薬品安全庁(食薬庁)は16日、「健康を考えるなら、ナトリウム摂取を減らして」と題した食品栄養ガイドを発刊した。そのなかで「韓国人がナトリウムを過多摂取しているのは、普段カルグクス(韓国式うどん)やラーメンなど『ちょっぴり辛くてあっさりした』汁物の麺類を好んで食べるから」と分析した。

食薬庁によると、一品料理として最も多いナトリウムを含有している食べ物はカルグクス(2900mg)とラーメン(2100mg)。子供たちの大好物であるピザ2ピースには2600mg、季節を問わず人気の塩漬けのさば1切れには、1500mgのナトリウムが入っている。

ナトリウムは塩の主成分。体内のナトリウム量は小便を通じて調節されるため、日常生活で足りなくなる恐れはない。ただ、急に大量の汗をかけばナトリウムが欠乏して血圧が下がり、筋肉痙攣が発生しかねないので、激しい運動の時は途中途中でわずかな塩の補充が必要だ。

ソウル大病院・家政医学科の柳泰宇(ユ・テウ)教授も「塩をまったく入れていない汁物も海水より塩辛い。一日平均4900mgに上る韓国人の過剰なナトリウム摂取は、脳卒中、心臓病など、心血関係の病気の重要な原因になっている」と指摘した。

食薬庁は、△スープは残し、具を中心に食べること、△湖沼、にんにく、しょうが、たまねぎ、食酢などで按配すること、△塩気がなくてもナトリウムの含有量の多いパン中心のメニューを避けることを勧めている。

食薬庁・食品規格評価部の姜允淑(カン・ユンスク)研究官は、「ナトリウムは、体内の生理作用に不可欠な物質だ。取り過ぎるといけないということで、ナトリウムを『有害な物質』と誤解してはならない」と語った。



sohn@donga.com