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全国的なネット接続障害、新種のワームウイルスが原因

全国的なネット接続障害、新種のワームウイルスが原因

Posted January. 26, 2003 21:59,   

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韓国で、25日午後、有・無線インターネットの接続が同時にできなくなる、初めての全国的なネット障害が発生した。

これまでも、ハッキングやウイルスが原因で、一部のサイトが障害を起こしたことはあったが、今回のように、全国でネットサービスが一時中断したのは、世界でも初めてのことだ。このため、旧正月(2月1日)特需を迎えていたインターネットショッピングモールが打撃を受けたほか、ネットを使った航空券・鉄道・バスの予約や、ネットカフェ、オンラインゲームなどがマヒし、ネット事業者や一般市民が、大きな被害を受けたものとみられる。

今回のネット障害は、休日の日曜日にも復旧作業が行われ、電算担当者が出社する27日午前には、ほぼ完全に復旧するものとみられる。

今回の事故は、25日午後2時10分すぎ、韓国と海外のネット網をつなぐ国際関門局である、KT恵花(ヘファ)電話局のDNS(Domain Name System)サーバーに、異常なデータが大量に入り込んで、発生した。

恵花電話局のDNSサーバーが過負荷でダウンした後、KTは九老(クロ)DNSサーバーを使って迂回網をつくったが、ここも過負荷がかかってネット接続が不可能になった。ハナロ通信、トゥルネットなどの高速インターネットプロバイダ(ISP)や、SKテレコム、KTF、LGテレコムなどの無線ネット事業者にも障害が起き、全国でサーバーへの接続ができなくなった。

情報通信部は26日、事故の原因について、マイクロソフト(MS)のデータベースを管理するサーバープログラム「MS−SQLサーバー」の弱点を狙った、海外から流入された新種のワームウイルス(worm virus、自己増殖型のウイルス)が急速に拡散したため、と発表した。

「SQLオーバーフロー(overflow)」と名付けられたワームウイルスに感染したサーバーは、376バイトのパケットを大量に転送され、DNSサーバーがダウンしたという。事故の直後、KTは、ウイルスの流入経路を遮断し、午後3時44分、自社の電算網を復旧した。ハナロ通信は午後7時、トゥルネットは午後6時30分に、自社のサーバーや、他の事業者とつなぐ電算網を復旧した。しかし、速度が落ちたり接続時間が長くなったりするネット障害は、同日午後11時すぎまで続いた。

また、週末の25日、世界各地でも、サーバーに接続できなかったり、つながりにくくなったりし、過去最大のネット障害が発生した。

米CNNは、「急速に広まるコンピューターワームウイルスにより、世界で2万2000余りのサーバーが被害を被った」と報じた。

日本や台湾では、インターネットや電子メールを使えなくなったり、米国、カナダの大手銀行では、現金自動支払い機を管理する電算システムが稼動しなくなる、などの障害が発生した。