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北の貨物船 米は衛星で絶えず把握していた

北の貨物船 米は衛星で絶えず把握していた

Posted December. 13, 2002 22:28,   

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12日、米ニューヨークポスト紙によると、米国は、暗号名「白雲(White Cloud)」という諜報衛星システムを使って、先月、ソサン号(インド洋で米国にだ捕された後、解放された朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)のミサイル積載貨物船)が南浦港(ナムポハン)を発つ時点から監視を始めていた。「白雲」は3種類の衛星を配列したもので、船が発射する、ある電子音も横取りすることができ、船の正確な航海地点について、三角測量を行った後、その座標を米国立海洋情報センター内の海軍統制室に電送できる。

この衛星のほかにも、米海軍のP−3オライオン(Orion)哨戒機が、精密観測のために現地の海上に派遣されており、ソサン号の無線交信は、米国家安全保障局(NSA)が持っている複数の通信傍受所で盗聴されていた。

英国のロイド海上情報センターに依頼して調べたところ、ソサン号は1981年に建造され、ここ3年間に船名を3度も変えており、とくに船籍国は4度も変更していることが分かった。

しかし、米国は、諜報衛星の稼動以前、そして海上検索の実施以前にもソサン号の積載物を正確に把握していた。11日、米ウォールストリートジャーナル紙によると、米国は先月、イエメンが数百万ドルを北朝鮮に送金した内容を摘発している。保守強硬の論調とされる米ワシントンタイムズ紙は、スペインがソサン号をだ捕する1週間前の2日、ミサイルを積載した北朝鮮貨物船がイエメンに向かっている事実を初めて報じた。同紙に情報をもらした米高官は、この船にミサイルのほかにも、化学物質である窒酸が載せられているとの事実まで知らせた。

問題は、政府内の保守派が、このミサイルの最終目的地がイラクかも知れないとの見方を強調しているとの点(ウォールストリートジャーナル)。イエメンがこのミサイルを購入した事実がないと「知らん振り」したのを受けて、雰囲気が直接探ってみようとの方向へと傾いた。

イエメンは今年初め、北朝鮮のミサイルを購入したが、米国に摘発された後、二度と購入しないと約束して、米国からの経済制裁措置を避けた。4日、米政府は、イエメン政府に対し、非公式で事実を再確認し、イエメン政府が否認したのを受けて、5日スペイン軍にだ捕を要請した。「恒久的平和」の作戦に参加中のスペインのフリゲート艦「ナバラ」と「パーティーノー」は、丸1日追跡を行った末に、9日、カンボジア国籍だと主張していたソサン号をだ捕した。

しかし、イエメン政府が数年前に北朝鮮と締結した契約による物量だとし、このミサイルのイエメン行きを一歩遅れて認めたため、状況は急反転した。テロ組織「アルカイダ」勢力の掃討と対イラク軍事作戦の要衝地であるイエメンの立場を考慮、米国は2日後の11日、この船を解放せざるを得なかった。



洪銀澤 euntack@donga.com