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[社説]「張大煥聴聞会」十分な検証を

Posted August. 16, 2002 22:54,   

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張大煥(チャン・デファン)首相代理に対する国会聴聞会が9日後に迫っているが、政界は聴聞会特別委員の人選さえもできていない。張裳(チャン・サン)前首相代理の時は、任命同意案の国会提出後一日で特委の人選を終え、すぐに聴聞会の準備に入ったが、今回は、任命同意案が提出されてから5日経っても、ハンナラ党と民主党が人選問題で綱引きを続けている。

国民は、政界の勢力争いには関心がない。いま国民が知りたいことは、果たして政界に張首相代理の資質と能力を十分に検証しようという意志があるのかということだ。最近の政界を見ていると、不可解なことが多いからである。

聴聞会に臨む政界の姿勢からして、前とは様子が違う。特定の銀行から常識を超えた巨額の融資を受けていたことや、全国各地に所有している不動産の購入の経緯に不透明な点があるという疑惑が提起されているが、「張裳聴聞会」の時とは違って、政界が大きな関心を寄せていない。特委人選が遅れていることも、基本的には政界の誠意のなさの証しである。

より大きな問題は、このような無関心と誠意のなさが、政界の内輪事情のためという点である。新党発足をめぐる党内のかっ藤で風のやむ日のない民主党は、はなから聴聞会に神経を使う余裕がなさそうだ。ハンナラ党も、首相任命同意案をまたも否決することに政治的負担を感じており、検証に熱意がないという印象を与える。

しかし、聴聞会と承認は別ものである。そのうえ相手によって聴聞会の強度が変わっては、聴聞会の存在意義がない。「張裳聴聞会」の時のように厳正に「張大煥聴聞会」が行なわれるべきである。今回は道徳性にもまして、国政運営能力についても厳密に検証してもらいたい。このためにも、政界はただちに特委の人選を終え、聴聞会の準備を急がなければならない。

張首相代理も、自分にまつわる各種疑惑に対して誠実に答えてもらいたい。正直だけが国民を納得させることができるのだ。