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「元従軍慰安婦」ハルモニの寂しい告別式

「元従軍慰安婦」ハルモニの寂しい告別式

Posted July. 10, 2001 19:30,   

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10日午前11時半、ソウル江南(カンナム)区三成(サムソン)洞の地方公社江南病院の霊安室で元従軍慰安婦の女性の告別式が行われた。

ファン・オクイムさん(84)。この日、彼女の最後の旅は親戚など10人余りに見送られた。

ファンさんは、19才の時に日本の警察署に連行され中国などで苦痛の日々を送った。彼女は、終戦以降、故郷の慶尚南道の居昌(ゴチャン)に戻り、日本九州の炭坑から帰ってきた夫のキム・テウンさん(98年死亡)と1948年に結婚したが、子どもは産めなかった。

夫が亡くなってからは、韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)が運営している京畿道(キョンギド)広州(クァンジュ)市の「分かち合いの家(ナヌムウィジプ)」で、他の従軍慰安婦だったお婆さんと一緒に暮らしていた。風疾で体も不自由で、話すもの大変な状態で、目も悪く日常生活に困っていたファンさんは、99年、義理の弟のキム・ソンゴンさん(78・ソウル江南区駅三洞)の家で暮らしていたが、昨年から1年余りの間ソウル芦原区中渓洞の老人福祉会館で過ごしていた。

キムさんは、「義姉が数ヶ月前、まだ意識があった時、『一生が台無しになり子どももいないままこの世を去る。お墓に碑石の一つは立てて欲しい』という言葉を残した」と伝えた。

通夜に参加した挺対協のアン・ミガン総務は、「今生きている140名の従軍慰安婦出身のお婆さんがこれから何年生きられるか分からない」、「彼女達には自分の傷を克服するための心理的治療が切実である」と言った。



閔東龍 mindy@donga.com