Go to contents

メモリ半導体売上が26%激減、「第3四半期以降に業績回復」との見方も

メモリ半導体売上が26%激減、「第3四半期以降に業績回復」との見方も

Posted May. 01, 2019 07:56,   

Updated May. 01, 2019 07:56

한국어

三星(サムスン)電子半導体事業の今年第1四半期(1~3月)の営業利益が4兆1200億ウォンに落ち込んだ。三星電子半導体事業の四半期の営業利益が5兆ウォンを下回ったのは、2016年第4四半期(4兆9000億ウォン)以来初めて。

ディスプレイも、2016年第1四半期以来初めて赤字に転じ、5600億ウォンの営業損失を出した。近年、三星電子の業績新記録をリードしてきた部品(DS)部門が全体的に低迷したことで、三星電子は10期ぶりに最悪の成績を記録した。

30日、三星電子は今月初めの暫定業績発表当時に予告したとおり、「半減」した第1四半期の業績を発表した。売上高は52兆3900億ウォン、営業利益は6兆2300億ウォンで、昨年同期(60兆5600億ウォン、15兆6422億ウォン)と比較して、それぞれ13.5%と60.4%が減少した。

全体半導体売上高のうち、メモリー半導体の売上高は11兆4700億ウォンで、前期比で26%ほどが減少した。システム半導体を含む全体売上高の減少率(23%)よりも急激だ。それだけメモリー半導体が業況の影響を大きく受けることを意味する。主要顧客であるデータセンターが事前に購入した製品を使う過程で、サーバ用半導体需要が激減し、スマートフォン市場が全般的に頭打ちになり、モバイル向け半導体の需要も減ったからだ。ファウンドリー事業は、中国市場のモバイル需要の低迷が業績に影響を与えたものと見られる。

ディスプレイの場合、アップルなどの主要客の需要が減り、中小型有機発光ダイオード(OLED)パネルの出荷量が減少し、液晶表示装置(LCD)は、中国発攻勢で価格が急落した要因が大きかった。

証券業界では、三星電子の業績が第5世代(5G)モバイル通信サービスの本格化を機に、下半期に入ってから蘇ると予測する。ただ、第2四半期の後半まではDラムとNAND型フラッシュなどのメモリー半導体の価格下落が続くと予測した。

ハイ投資証券のソン・ミョンソプ・アナリストは、「中国は情報技術(IT)分野を中心に景気刺激を開始するだろうし、米中貿易紛争が妥結すれば、下半期から業況が改善するだろう」とし、「第2四半期までは価格回復は容易でないが、第3四半期から企業業績は改善するだろう」と予想した。野村證券のチョン・チャンウォン・アナリストは、「需要は最悪に落ちたが、今ようやく、季節的要因と価格下落に伴う需要の弾力性効果で回復し始めている」と言いながらも、「ただ、価格下落は第3四半期まで続き、第3四半期以降に業況が回復するだろうが、『V』字型に回復するのは難しいだろう」と見込んだ。証券街での三星電子の第2四半期の業績コンセンサス(予測値の平均)は、売上高が53兆4400億ウォン、営業利益は6兆5500億ウォンだった。

一方、スマートフォンなどのIT・モバイル(IM)部門は、「ギャラクシー10」の発売効果で、前期(1兆500億ウォン)より50.3%増の2兆2700億ウォンの営業利益を上げた。しかし、1年前の3兆7700億ウォンより40.0%減少した。消費者家電(CE)部門は、伝統的なオフシーズンにもかかわらず、粒子状物質の影響の中、空気清浄機などの季節家電の善戦で昨年同期(2800億ウォン)の2倍水準である5400億ウォンの営業利益を記録した。


金志炫 jhk85@donga.com · 許桐準 hungry@donga.com