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ウラジオストクの北朝鮮レストラン

Posted April. 26, 2019 08:41,   

Updated April. 26, 2019 08:41

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ロ朝首脳会談が開かれた25日午後、ロシア・ウラジオストク市内。北朝鮮食レストラン「高麗館」は客でいっぱいだった。韓国人団体観光客約20人が来て、キムチチゲや石焼きビビンバを注文し、2、3人の女性従業員が忙しそうに料理を運んでいた。ロシアの地元民の1グループを除いて客は韓国人だった。

ウラジオストクにはここを含めて北朝鮮食レストランが3軒ある。高麗館の女性従業員は、「みな繁盛している」と話した。レストランの収入のほとんどが平壌(ピョンヤン)に送金されるため、このようなレストランは北朝鮮政権の外貨稼ぎ窓口の一つだ。高麗館の場合、平壌冷麺が390ルーブル(約7千ウォン)、きゅうりキムチ一皿250ルーブル(約4500ウォン)で、安いロシア物価を考えれば多少高い方だった。

このような金の流れが年末から断たれる。2017年12月に採択された国連安全保障理事会の北朝鮮制裁決議2397号により、外貨稼ぎのために海外に派遣された北朝鮮労働者を年末までに北朝鮮に送還しなければならない。17年に約3万人だったロシア派遣の北朝鮮労働者は昨年末1万1490人にまで減った。

高麗館支配人の中年の北朝鮮男性に、「来年もまた来たいが店は開いているのか」、「労働ビザが延長できず、来年の営業は難しいのではないか」と尋ねたところ、「(ビザ制限)制裁が年末までです。うまくいかなければならないが」と答えた。来年には店を閉めて北朝鮮に送還されるのか本人も分からないということだ。「首脳会談でビザ延長が議論されるのではないか」と尋ねたところ、支配人は「首脳会談は祖国統一のように大きなことを話す。(ビザ問題のように)小さなことは…」とし、「(ビザは)私たちには大変重要な問題」とし、期待感を示した。


韓基渽 record@donga.com