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プラスチックでいっぱいの鳥のお腹、世間に衝撃を与える

プラスチックでいっぱいの鳥のお腹、世間に衝撃を与える

Posted February. 27, 2019 07:51,   

Updated February. 27, 2019 07:51

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第二次世界大戦時に米国の海軍航空基地だった太平洋のミッドウェー島。今は廃墟となった軍事施設だけが残っているが、まだ戦争は続いている。過去の戦争が人間同士の戦いだったら、今は美しい鳥、アホウドリがプラスチックと厳しい戦いを繰り広げている。

米写真家兼映画監督クリス・ジョーダン(56・写真)は2009年、この島を初めて訪れた。島で彼は腹の中がプラスチックでいっぱいのアホウドリの死体を発見する。鳥たちは海に流されてきたゴミをエサと勘違いして飲み込んでいた。ジョーダンは、これらの姿をありのまま写真におさめ、世界は衝撃に陥った。人間の無分別な消費の悲惨な結末を強烈なイメージで示した出来事だった。

ジョーダンはその後、8年間にわたってミッドウェー島に関するドキュメンタリー映画を作った。彼の写真作品や映画をソウル鍾路区(チョンノグ)にあるソンゴク美術館で開かれる個展「美しさのかなたに」で会うことができる。20日、韓国を訪れたジョーダンは、「生態系を破壊する人間の巨大な力に衝撃と恐怖を感じた」とし、「人類はこの問題を認識してはいるが、意味ある変化をどのように起こすかがカギだ」と述べた。このような認識の下、ジョーダンの作品は私たちが忘れて生きる「不便な真実」を表わす。5月5日まで。6000〜1万ウォン。お問い合わせは02-737-7650まで。


金民 kimmin@donga.com