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ワシントン政界「中国との交渉用でハーウェイを見逃してはならない」トランプ氏に反旗

ワシントン政界「中国との交渉用でハーウェイを見逃してはならない」トランプ氏に反旗

Posted February. 27, 2019 07:49,   

Updated February. 27, 2019 07:49

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「(中国との)貿易交渉の一部としてのハーウェイ(華為技術)の起訴をあきらめるのか」(記者)

「私たちはこれからの数週間、すべてについて議論する。司法相と話し、決定する」(トランプ米大統領)

トランプ氏が22日、ホワイトハウスで中国の劉鶴副首相と会った席で言及した「ハーウェイ発言」が論議を呼んでいる。トランプ氏は同日、「議論しているわけではない」と線を引いたが、米国内で「貿易交渉とハーウェイの起訴は別問題」という批判が出ている。

そのうえトランプ氏に貿易交渉の「政治的トロフィー」を渡さないとする民主党の逆攻勢と中国との中途半端な合意を阻止しようとする共和党支持層の憂慮が加わり、峠を越えた米中貿易交渉は順調ではなさそうだ。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、「トランプとハーウェイ」と題する24日付の社説で、「連邦検事たちは貿易交渉家ではない」とし、「貿易交渉の一環としてハーウェイの起訴をあきらめることとは、法の支配を傷つけるだろう」と指摘した。同紙は、中国との貿易戦争、保護主義貿易に否定的な見解を示したが、ハーウェイ起訴の問題に対してはトランプ政権に原則的な対応を強く注文した。

同紙は、「貿易交渉の一環として(ハーウェイへの)起訴を覆すことができるということは、この起訴が政治的という批判を拡大させる」とし、「貿易交渉で中国に圧力をかけるためだったなら、司法省は起訴を撤回して謝罪しなければならない」と主張した。そして、「しかし、米国の法律を違反したという証拠が明確なのに中国に大豆の輸出を増やすために、(米国が対イラン制裁の回避と知的財産権の窃取などで起訴した)孟晩舟(ハーウェイ副会長)とハーウェイが脱出できるよう放置するなら、トランプ氏は米国の制裁と正義に対する信頼を弱めるだろう」と警告した。

共和党内でも憂慮が出ている。トランプ氏の発言後、トム・コットン上院議員(アーカンソー・共和)はツイッターに、「ハーウェイは深刻な国家安全保障の脅威」であり「(中国共産党のための)トロイの木馬」と強調した。米紙ニューヨーク・タイムズは、「一部の共和党員はトランプ氏が単に貿易赤字を減らそうと犯罪疑惑で起訴されたハーウェイを救済する合意をするのではないか憂慮している」と伝えた。

同日のニューヨーク証券取引所でダウ平均株価が0.23%上昇し、前日のトランプ氏の米中貿易戦争休戦延長の発表を歓迎した。しかし、政界のムードは違う。米中政府が「相当な進展」があったと言いながらも詳しい内容を公開しないため、「昔の約束を包装だけ変えたのではないか」という疑念も大きくなっている。

民主党指導部も攻勢を強めている。26日、下院歳入委員会に米通商代表部(USTR)のロバート・ライトハイザー代表が出席する予定なので、米中貿易交渉の成果に対する民主党議員の質問攻勢が予想される。トランプ氏の信望を受ける中国専門家のマイケル・ピルズベリー・ハドソン研究所中国戦略センター長は、同紙に、「民主党が2020年の大統領選挙でこれ(米中貿易交渉)をトランプ氏反対に活用できるということが実に心配になった」と話した。

民主党と支持層内の対中強硬派の挟み撃ちを受けているトランプ氏の選択肢が多くないという分析も出ている。同紙は、「一部の分析家は、トランプ氏が中国に対する強硬な態度を維持するために、関税脅威を残すほかないと予測している」と伝えた。


朴湧 parky@donga.com