Go to contents

孫興民、嵐の疾走で3戦連続弾

Posted February. 12, 2019 08:51,   

Updated February. 12, 2019 08:51

한국어

11日、英国ロンドンで行われたイングランド・プレミアリーグ(EPL)のトッテナム・ホットスパー対レスター・シティ戦。前半15分に孫興民(ソン・フンミン=27)は敵陣のボックス内でレスターのハリー・マグワイアの足に引っかかって倒れた。反則の有無を巡って孫興民とマグワイアは、

互いに人差し指を突き付けながら非難しあった。だが、主審はPKを宣言せず、孫興民に「シミュレーション(ファウルをされたふりをして審判を欺く行為)」だとして警告を与えた。

テレビ中継映像では孫興民の右足がマグワイヤの右足に引っかかる場面が鮮明に映っていた。だが、EPLはまだビデオ判定(VAR)を導入しておらず、判定が覆されることはなかった。英BBCの解説者たちは、「マぐワイヤと孫興民の間に接触があったし、そうした状況では攻撃側が優先的に保護されるべきなのでPKを与えるべきだった」と指摘した。

納得できない警告を受けた孫興民は、得点への強い気持ちで休まずゴールを狙い続けた。そして、後半ロスタイム(後半46分)についに怒りの得点に成功した。1-2と1点ビハインドのレスターが同点ゴールを奪おうと猛烈に攻撃をしかけた時だ。仲間が自陣からクリアしたボールをセンターサークル付近で受けた孫興民は約53メートルを独走しては、左足シュートでトッテナムの3点目で自身の今季15点目となるゴールを決めた。昨年のロシア・ワールドカップ(W杯)グループリーグのドイツ戦(2-0の韓国勝利)で後半ロスタイムにチュ・セジョンのパスを受けて50メートルを疾走しては韓国の勝利を決めるトドメのゴールを決める場面に似ていた。トッテナムは孫興民の活躍で3-1で勝利した。

試合後に孫興民は、「僕は人を騙すことが好きじゃない。当然PKだと思ったし、警告を受けたのは悔しいけどジャッジの判定も試合の一部だ」と話した。

3戦連続で得点を挙げた孫興民は、リーグ戦11点目を記録し、得点ランキング8位タイ(11日現在)になった。英国のメディアは、昨年末からゴールラッシュを披露している孫興民の得点力に注目している。スカイスポーツは、孫興民が昨年11月末に今季のリーグ戦初得点を挙げて以来、完璧に別人になったと評価した。スカイスポーツは、「孫興民は昨年11月24日にチェルシー戦以前は、リーグ戦7試合で枠内シュートが1本に過ぎなく得点もなかった。ところがチェルシー戦からリーグ戦13試合で21本の枠内シュートを放ち11得点を挙げた」と報じた。同じ期間、孫興民と同じような得点を記録したのは、リバプールのエース、モハメド・サラー(得点1位、17点)だけだ。

孫興民は14日、ドルトムント(ドイツ)との欧州チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16第1戦で、今季初となる欧州対抗戦得点に挑む。EPLとリーグカップではゴールラッシュが続いているが、欧州CLではなかった。孫興民はドルトムントキラーと呼ばれているだけに期待を集めている。国内ファンは、プロデビュー以来ドルトムント戦で通算8ゴール(10試合)を奪っている孫興民のことを「養蜂業者」と呼んでいる。


鄭允喆 trigger@donga.com