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黒人に扮装する「ブラックフェイス」、米国で社会問題に

黒人に扮装する「ブラックフェイス」、米国で社会問題に

Posted February. 11, 2019 08:28,   

Updated February. 11, 2019 08:28

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「バージニア州知事から高級ブランドのグッチまで…」

最近、全米では時ならぬブラックフェイスを巡る論議でに騒々しい。ブラックフェイスとは、白人など、黒人でない人種が黒人のように顔を黒くメイクすることを意味する。かつて黒人を笑いものにするために使われたこのような扮装は、人種差別の批判を受けてタブー視されている。

最近の論議は、1日、米民主党所属のラルフ・ノーサム・バージニア州知事の1984年のイースタンバージニア医科大学卒業アルバムから始まった。35年前のアルバムの中のノーサム知事のページには、黒人扮装と白人至上主義団体KKKの服を着た人が並んで立っているパーティーの写真が掲載された。謝罪声明を発表したノーサム知事は、その翌日の2日記者会見を開き、「慎重に調べた結果、写真の中の人物は私ではない」と姿勢を変えた。ただ、彼は1984年、当時の黒人ポップスター、マイケル・ジャクソンをまねるダンス大会に参加して、顔を黒く扮したことはあったと明らかにした。

バージニア州では、序列トップの知事だけでなく、3位のマーク・ヘリング検察総長(州司法長官)も1980年代に大学のパーティーでブラックフェイス扮装をしたことを明らかにし、議論に火をつけた。序列2位のジャスティン・フェアファックス副知事に性的暴行疑惑がかけられており、三人とも辞退すれば、現在共和党の州下院議長が知事を受け継ぐこともありうるという見通しも出ている。

ブラックフェイスは、過去の写真のみの問題ではない。高級ブランド「グッチ」は、最近出したタートルネックのセーターに厚くて赤い唇のデザインを加えてブラックフェイスを連想させるという非難を受けた。グッチは7日、謝罪声明を発表し、該当製品の販売を中止した。

ブラックフェイスは19世紀、米国で白人が黒人を笑いものにするミンストレル・ショーから始まった。この公演は消えたが、まだ文化的しこりが残っており、人種差別を巡って敏感になっている最近、議論の中心に再び立つことになった。昨年10月、米スターアンカー・メーガン・ケリーも放送でハロウィンデーにブラックフェイス扮装をしたことをかばって非難に包まれた。


丘佳仁 comedy9@donga.com